「エル シネマアワード2020」決定 蒼井優、黒沢清監督、横浜流星、池田エライザが受賞
受賞者コメント 黒沢清監督「ファッション雑誌の賞をいただくということは本当にびっくり」
栄えある「エル シネマアワード2020」受賞者のコメントも届いた。
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蒼井は「経験したことのない時間を、世界中のみなさんが過ごした1年だったと思いますが、たくさんのことを考えるきっかけにもなりました。改めて、こんな状況のなかだからこそ、映画や舞台でしか得られないエネルギーがあるということを知ることができて、今よりもう少し背筋を伸ばして作品づくりに挑んでいきたいと思うようになりました」と感想を述べた。
横浜は作品への思いを込めた。「素敵な賞をいただけて、光栄に思っています。いろいろなことがあった一年でしたが、人の優しさに救われた年でもありました。『きみの瞳が問いかけている』は、自分の中でとても手応えを感じた作品だったので、少しでも皆さんの心の中に届いているのかと思うとうれしいですし、僕自身も人として学ぶことが多かったので、これからもずっと心に残るような大切な作品となりました」と語った。
監督として手腕を発揮した池田は「ファッションの誌の中でも特に映画への愛情を今までたくさん企画されてきたELLEから、本当に栄誉ある賞をいただけて、すごく幸せです。改めて私ひとりでとった賞ではなく、たくさんの方に支えられて賞をいただけたんだなと感じています。初めての監督としての経験は、女優をしていたからといって決して楽なことはなく、たくさんのことを学びながらでもポジティブで思いやりのある、奇跡のような現場で、とても幸せでした」と振り返り、「これからも、自分で自分に制限をかけずにいろいろなことを学び続ければ、可能性が広がっていくことを、私を通じて誰かに伝わったらいいなと思っています」と意気込んだ。
快挙達成の黒沢監督は「ファッション雑誌の賞をいただくということは予想もしていなかったので、本当にびっくりしました。『スパイの妻』という映画は、これまでになく衣装やメイク、髪型などに相当気を使って作りましたので、そのことが評価されたのかな、と思っております」と喜び。
そのうえで、「ベネチア映画祭の銀獅子賞をいただいたことは、先に進むための第一歩であるというのがハッキリと自分の中で位置付けられています。今年は映画を作ることはできませんでしたので、来年こそは、新しい映画をなんとしても作りたい。それが私にとって『スパイの妻』以降の新しい次の一手になるだろうと思います。今年はコロナ禍でエンターテインメントをみんなで見る、見た人と話し合う、おしゃべりし合うというような場が残念ながらすごく制限されてしまって、それがとてもつらいことでした。そのような場は、遠からず取り戻せるだろうと信じています」と力強いメッセージを寄せた。