ジャニーズJr.の原嘉孝が5日、東京・明治座で、初日を迎えた主演舞台「両国花錦闘士」の上演前に、公開稽古と取材会を共演の大鶴佐助、大原櫻子、紺野美沙子、りょうと行った。漫画家・岡野玲子さんによる同名作品の舞台化。歌とダンス、笑いを織り交ぜた演劇と相撲を融合させた作品。原は当初、別の役で出演する予定だったが、予定された主演の降板により主人公の昇龍を演じることになった。

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　原は「コロナで大変な時期に無事に初日を迎えられることは僕たちにとって幸せなこと。やっとこの作品をお客さんに届けられるなと、すごくうれしい気持ちでいっぱいです」とあいさつした。さらに役が変更になったことに「せりふを最初から覚え直しました。稽古場のキャストさん全員が僕のことを支えてくれて、このメンバーが毎晩のように連絡をくれました。支えられました」と共演者に感謝した。

　演じるのは力士。まわしを締めた感想を「見た目よりぎゅっと締まるんです。気持ちも引き締まる」と説明した。また「2月から筋トレを始めました。力士役をやるにあたり、プロデューサーからは、もうやめてくれ、これ以上やらなくていいと言われました。炭水化物とか脂質を抜いた食生活をしていました」と役作りに貪欲に臨んでいたことを明かした。体重は「トレーニングを始めて7、8キロ増えて、筋肉で。昇龍役になってからは絞って、2キロ減りました。脂肪を落として」と説明した。

　紺野からは千代の富士さんのイメージと言われると「千代の富士さんに寄せるにはもっと太らなきゃいけなかったですけど、鍛え上げられた肉体を見せたいという欲が出てしまいました」と、報道陣を笑わせた。紺野にはまわし姿を「原さんがいつ脱ぐのか楽しみで仕方なかった。予想以上にすてきでした」と言われていた。

　明治座で座長を務めることには「座長であってもなくても、役と向き合う。それしかできないとプロデューサーに伝えました。いい意味で、今は不安なく、堂々と立っていればいいかな、と」。また、「座長になったからと言って、座長らしいことは何もできない」と謙遜すると「今日、一生懸命に生きることしかできない。その姿勢だけはぶれずにいこうと思った」と語った。

　大鶴は原の座長に「役に対するまっすぐな姿勢にみんな影響された」。2度目の共演という大原は「まじめで、人に優しい。芝居に対する姿勢は尊敬します」。りょうは「稽古場に入った瞬間にとても安心しました。ついていこうと思いました」と語った。

　会見の終盤は、原が今年1年を振り返って漢字1文字で表現するなら「知」と説明。新型コロナウイルスの影響で、舞台に立てるありがたさ、いろんな人に支えられていることなどをあらためて知ったと語ると「表に出るキャストは24人ですが、スタッフさんを含めると102人。この作品は102人のパフォーマンスだと思って、みんなの気持ちを代表する気持ちでセンターに立っています」と語った。最後は「千秋楽まで一致団結してみんなで突っ走る」と意気込みを示した。