夢とともに走り続ける STU48矢野帆夏、“3度目の正直”で起こした「My Revolution」
優勝を果たせず見せた涙、そして強まった歌への思い「歌がまた好きになりました」
「私の革命が起こせたと思う」
「My Revolution」の歌唱を終えた矢野はそう語り、審査員を務めたシンガーソングライターの磯貝サイモンさんからは、「すごくオリジナリティを持っている。いろんな曲を歌っても、絶対に自分らしさを持って歌っているのがすごい」と称えられた。
今回、悲願である“歌姫”の称号は手にできなかった。「優勝は……STU48……池田裕楽!」。そう発表され、金のテープが宙を舞うなか、矢野はあふれ出る涙をこらえることができなかった。直後に行われた池田の優勝インタビュー時には、背後のスクリーンに映し出された後輩の姿を見ていたが、周囲には涙を見せず、できるだけ笑顔で終わりたいという思いがあったのかもしれない。
大会終了後、自身のツイッターを更新した矢野は、「大好きな歌と向き合い続けた時間の分だけ、歌がまた好きになりました。聴いてくださった皆さん ありがとう」と思いをつづった。
矢野が歌った「My Revolution」には、「夢を追いかけるならたやすく泣いちゃだめさ。君が教えてくれたmy fears, my dreams 走り出せる」という歌詞がある。今の彼女には、失敗を恐れていた弱い頃の姿はもうなく、夢に向かって前に進んでいく意思と強さがある。だから、今後もきっと挑戦を続けていくだろう。大好きな歌で一番を獲り、その景色と喜びを応援してくれるファンと分かち合うために――。
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