渡辺謙「こんな激しい作品だったかなと後悔」“逃亡者”役で豊川悦司と共演
テレビ朝日開局60周年記念の2夜連続ドラマスペシャル「逃亡者」(12月5、6日午後9時)の制作発表記者会見が25日、東京・六本木のアーク放送センターで行われ、渡辺謙、豊川悦司が登壇した。
アクションもふんだんに テレビ朝日開局60周年記念のドラマスペシャル「逃亡者」
テレビ朝日開局60周年記念の2夜連続ドラマスペシャル「逃亡者」(12月5、6日午後9時)の制作発表記者会見が25日、東京・六本木のアーク放送センターで行われ、渡辺謙、豊川悦司が登壇した。
本作は1963年~67年にかけて米国で放送されたテレビシリーズで、ハリソン・フォードが主演し、保安官を演じたトミー・リー・ジョーンズがアカデミー賞助演男優賞を受賞した同名映画(93年)のリメーク。妻殺しの容疑をかけられ、死刑判決が下されたエリート外科医(渡辺)が真犯人を探し出すため逃亡者となる……。「相棒」などを手がけた和泉聖治監督が演出した。
2人が共演するのは3回目。渡辺は「でも、同じ画面にいることはほとんどない。大きい2人がそろうのはうっとうしいしね。今回はこんなにガッツリと言いたいところだけども、実際に同じシーンで顔を合わせるのはほとんどなくて、僕は大抵の場面で血だらけ、泥だらけ。向こうはジーンズで革ジャンでかっこよくて、いいところ全部持っていっちゃうんだ」と笑い。
一方の豊川は「一緒のフレームに収まっていることはほとんどなかったが、謙さんから学ぶことは多い。一挙手一投足を見てしまう。生きた教科書、生きた化石?かな」と、こちらもジョークで返した。
劇中はアクションシーンもふんだんにあるそうで、10月に61歳を迎えた渡辺は「テレ朝の60周年記念の作品で、僕も60歳。こんな激しい作品だったかな、と後悔したくらい。普通の外科医が罪を着せられて、逃走していくので、華麗な動きは求められないので、自分でやらせていただきました」。深夜に撮影した埼玉高速鉄道を使ってのアクションが特に印象に残っているそうで、「入念に準備してやったのですが、つり革とか、手すりがガンガン当たるんです。疾走感の中でやっているので、興奮しました」。豊川は「不謹慎かもしれないけど、ピストルをたくさん撃たせてもらった。アクションは楽しい」と振り返った。
来年の抱負を漢字一字を問われた2人はあらかじめしたためた文字を披露。「脱」とた渡辺は「脱ぐじゃないですよ。脱コロナです。普通の生活ができることを切に願っています」。「握」と書いた豊川は「考えてみれば、今年は握手もしていない。体温を感じ合うことが大事。それが断ち切られているのが残念」と、新型コロナウイルスを乗り越えたいという願いは同じのようだった。
記者から「4度目の共演ではどんな役を望みますか? と問われると、豊川は「あえていうなら、兄弟役。親がなくなって、遺産を奪い合うみたいな……」と笑い。最後に、渡辺は「執着がぶつかり合いドラマになっている。幸か不幸か、皆さんが家にいなければいけない時にお届けできる。楽しんでほしい」とアピールしていた。