ホテルの「おもてなし」に思わずほっこり…バスルームで出迎える“アヒルちゃん”が話題
旅先や出張先で利用した宿泊施設で受けた、思いがけない“サービス”は、その日の疲れを癒し、そして心に残るもの。東京都調布市の味の素スタジアムや東京五輪自転車ロードレースのスタート地点がすぐそばにある、「調布アーバンホテル」。同ホテルを利用したNAKAJI-MAさん(@nakazeean)は、ホテルで「かつてないサービス」を受け、その様子をツイッターに投稿したところ大きな反響を呼んだ。
癒しあふれるサービスは男性客からも好評
旅先や出張先で利用した宿泊施設で受けた、思いがけない“サービス”は、その日の疲れを癒し、そして心に残るもの。東京都調布市の味の素スタジアムや東京五輪自転車ロードレースのスタート地点がすぐそばにある、「調布アーバンホテル」。同ホテルを利用したNAKAJI-MAさん(@nakazeean)は、ホテルで「かつてないサービス」を受け、その様子をツイッターに投稿したところ大きな反響を呼んだ。
チェックインし、部屋へ入ると「当ホテルのバスルームでアヒルちゃんがお出迎えしております。大事に育てていただける方はぜひ連れて帰って下さい」というメッセージカードが。部屋に入るまでそんなサプライズがあることは知らなかったという。
早速バスルームの扉を開けると、バスタブのふちにかかったバスマットの上の小さなアヒルのおもちゃが待っていた。アヒルと目が合ったNAKAJI-MAさんは、「ちっちゃ!まつ毛長い!」と驚きながらも、ほっこりした気持ちになったそうだ。
メッセージカードとバスルームの様子を撮影し、ツイッターへ投稿したところ、36万件以上のいいねが集まり、「これは、持ち帰るしか…」「何と、ほっこりするホテル」「可愛いおもてなしですね」などのコメントのほか、「わたしも遭遇しました!」「新橋のアーバンホテルにもいました」「すっごい癒されますよね」といった、同系ホテルの利用経験者からのコメントも多数寄せられた。
NAKAJI-MAさんも“アヒルちゃん”を連れて帰り、今では家の洗面所で出迎えてくれているという。ツイートの反響が大きく、「ホテルの予約が取れなくなったら寂しいなとも思いました」と語った。
きっかけは「アヒルでも浮かべてみるか…」という冗談のような発言
同ホテルを取材したところ、7年ほど前からグループホテルの全客室で行っているサービスという。利用客からの浴室に関する評価が思わしくないことを受け、対策を考えていたところ、ある社員が冗談っぽく「アヒルでも浮かべるか」と発言。それをきっかけに、女性支配人がアヒルの設置を考えたという。
最初は、「ふざけていると思われないか心配……」ということで、女性客と常連の男性客に限って試験的に設置を開始。その結果、意外にも男性客から「ほっこりした」「安らいだ」と好評だったそうで、全客室で“アヒルちゃん”がお出迎えするようになったという。前の宿泊者の忘れ物と思われないようにユニットバスにかけたバスマットの上に置いて、バスルームの扉を開けたときにアヒルと目が合う向きにしたり、持って帰っていいのか分からない宿泊者のために「連れて帰ってあげてください」というメッセ―ジを置くなど、利用者に寄り添った工夫が温かい。
担当者によると、利用客の50%近くが“アヒルちゃん”を連れて帰っているそうで、「出張の際の、お子様へのお土産とされているサラリーマンも多いです。今では、フロントスタッフ同様、お客様のお出迎え、おもてなしを担当しています」と明かした。
自宅の浴室のようにゆっくりくつろぐことができないホテルのユニットバス。「すぐにお客様に安らいでいただきたい」というホテルの思いは、利用者の心も身体も癒している。