瀬戸利樹 鬼滅の刃、ワンピース、ヒロアカ…「ジャンプ系のアニメはほぼ見ています」

アフレコを振り返る瀬戸利樹【写真:荒川祐史】
アフレコを振り返る瀬戸利樹【写真:荒川祐史】

アフレコは2日間、話しかけてくれた土屋アンナに感謝「自然な感じでできた」

――新は、いろんなことを諦めてしまっている主人公の澪を励まし、大切なものを気づかせてくれる存在です。かっこいい役ですね。

「僕に持っていないものが多くて、憧れるキャラクターでした。新は行動を起こすし、伝えたいこともちゃんと伝えます。僕は結構奥手で、人見知りでもあるんです。新は大人に見えますし、好青年ですよね」

――アフレコはいかがでしたか。

「6月に2日間かけて行いました。松本さんと(主人公の2人が出会う占い師役の)土屋アンナさんと一緒にさせていただきました。初日の収録は土屋さんと。本当に土屋さんが最初の相手でよかったなと思いました。土屋さんには本当に感謝しています。テレビで見るまんまで、フランクですごく話しかけてくださって休憩時間もずっとお話くださったんです。2人のシーンも緊張せず、役柄のような親しい関係性が築けた気がします。松本さんとは、すごく年も近いので、楽しく演じさせていただきました。監督は『2人とも声優さんではなく、役者だから、ちょっと実際に動いてデートシーンをやってみて』と言ってくださって、アフレコブースの中で動き回りました。そんなこともあって、緊張もほぐれ、本当に自然な感じでできたように思えます」

――心がけたことは?

「新の声は、普段、話している声より低くしていました。聴いてみると、あれ、自分の声だな、と思うぐらい。普段の声よりも、新の声の方が好きかもしれないです。それが地声になれば、なんて(笑)。そして何より、松本さんの声がすごく素敵でした。想像していた澪の声と同じで、『あ、澪の声だ』と思ったくらい、すごいいい声だったんです」

――難しかった点は?

「ちょっとした息づかいです。ドラマや映画の時にはあえて音には出さないような『あっ』『おっ』とした声を出すところです。アニメは情報量が実写よりも少ないので、多少オーバーにやらないと、物足りないし、伝わらないんです。後は声を張り気味にしました。少し違和感がありながらも、出来上がったものを見ると、違和感がないが不思議ですね」

――実写のドラマ、映画では1か月かかるものもありますが、アニメのアフレコは2日間。そこも違いではないですか?

「なんだか不思議ですよね。もちろん作品によると思いますけど、ロケではないので、暑くないし、汗をかくこともない。もちろん、その分の喉のケアは大変なんだとは思いますけども。どの仕事も違う大変さはあると思います」

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