「テニスの王子様」「刀剣乱舞」の牧島輝、主演舞台「オーファンズ」で3人芝居に初挑戦
互いに初共演の3人。2.5次元、小劇団、アングラ劇による化学反応が魅力
――今回は3人とも互いに初共演。共演の方々の印象を聞かせてください。
牧島「稲荷さんは事務所の先輩ですが、あまり面識はないし、どういう人なのか知る時間もなかったですが、会ったら本当に穏やかで優しい人なんですよね。最初はちょっと厳しい人なのかなと思って、緊張するな、と思ったんですけど、本当に全然、そんなことなくて、日々稽古場に行って勉強になります。いわいのふさんは、出演されている舞台を2回ほど見に行って、どういう人なんだろうと思っていました。今回、兄弟役と聞いていたので、怖い人だったらいやだな、と思ってましたが、初対面のときからすごく優しくて声かけてくれて。“人たらし”っていわいのふさんの方ですよ(一同爆笑)。いつも初対面じゃない感じにしてくれている。本当のお兄ちゃんなんじゃないかと思ったぐらい。兄弟役として苦労しないように、そう接してくれたんだと思います。そういう雰囲気がありますね」
いわいのふ「ビジュアル撮影のときが『はじめまして』でした。輝くんは初めて会ったんですけど、印象としては色白だな、背が高いな、細いな、という見た目があったんですけど。これ初めて言いますが、けっこう強そうだな、とも感じました。芯が強そうだな、と。自分を持っているんじゃないかな、というのが第一印象でした。その印象はその後も変わりませんでしたね。稲荷さんは以前から知っている素敵な俳優さんで、稲荷さんとからめると聞いてぜひやりたいと思いました。アングラ劇をやっている先輩たちは、どういうふうに演じているんだろうと、いつも気になっていました。あんな長台詞をあんなに早口でしゃべって。とにかく、バンバン進んでいって泥だらけになって、それを今回、オレが食らうんだと思うとすごく楽しみでした。でもやっぱり稲荷さんの雰囲気はおっかなかったです。目がすごいんですよ。ギョロってなって(笑)」
稲荷「輝はスマートなイケメンっていう印象があったんですけど、けっこう笑い声が顔に似合っていなくて。そのギャップに萌えました(笑)。ギャップ萌えっていうのかな、あれ、こんな笑い方するのって。でも、どっちかっというと男っぽいんですよね。見た感じとのギャップ。芝居もすごく勉強しているんですよ。ちゃんと復習して次のプランを立てて来るから毎回違うんですよ。すごいな、と思いました。いわいのふさんは、4、5年前から出演されている舞台を拝見しまして、舞台映えして迫力があってすごいなと思っていました。ムードメーカーであり、芝居を引っ張ってくれるんですよ。アイデアも出してくれますし」
いわいのふ「すいません、生意気言って(笑)」
翼があればどこへ飛ぶ? 答えは「大気圏」「未来の自分」「東京タワー」
――「翼があれば」というせりふがたくさん出てきます。もし翼があればどこへ飛んで行きたいですか。
牧島「大気圏の遠くまで飛んで行きたいですけど、息できるのかな。人に見つかったらマジで研究室に入れられてしまうかもしれないので翼があっても飛ばないかもしれないです」
いわいのふ「なんか、いまパッと最初のインスピレーションで恥ずかしい感じですけど、未来に飛んで行って未来のオレを見て、気に入ったらそのまま帰って、気に入らなかったらその地点から人生をやり直そうとしますね。なんで未来に行けるのか分からないけど」
稲荷「飛んで、東京タワーのてっぺんに止まって下界を見ていたいですね」
いわいのふ「悪魔だよ」(一同爆笑)