DDT新世代エースが臨む“特別な年”「僕はそもそも王道プロレスを知らない」【連載vol.16】

DDTの「新時代エース」上野勇希が、ユニバーサル王者として臨む「D王 GRAND PRIX 2021(D王GP)」の優勝を宣言。「特別な今年」を有終の美で飾ることを誓った。

ユニバーサル王座のベルトを手にした上野勇希【写真:柴田惣一】
ユニバーサル王座のベルトを手にした上野勇希【写真:柴田惣一】

毎週金曜午後8時更新「柴田惣一のプロレスワンダーランド」

 DDTの「新時代エース」上野勇希が、ユニバーサル王者として臨む「D王 GRAND PRIX 2021(D王GP)」の優勝を宣言。「特別な今年」を有終の美で飾ることを誓った。

 新型コロナ禍のもと、異例続きの2020年だったが、上野にとってはグッドイヤーだった。KO-Dタッグ王座にユニバーサル(U)王座、タッグとシングルのベルトを初戴冠したのだ。

 そしてこれまで「7」だった、上野のラッキーナンバーが「4」に変わった年でもある。「デビュー4年にして、U王座の4代目王者になった」と破顔一笑。思えば、卒業した中学校の44期生、高校は4期生だった。「楽しい学生生活だったから」と「4」への思い入れは、深まるばかりだ。

 11・3東京・大田大会でクリス・ブルックスからU王座を奪取して半月。11・8「TV SHOW #11」大会でMAOの挑戦を退け、早くもV1を果たしているが「まだまだ僕のU王者姿が浸透していない」と、冷静に捉えている。

 だからこそ22日、東京・後楽園ホール大会で開幕する「D王GP」が、重要なシリーズとなる。「U王者として認めてもらえるように、自分へのハッパの想いもこめて、ベルトを巻いていく」と息巻く。

 Bブロックのリーグ戦6試合を「防衛戦のつもりで臨む」という。ただし、戦い方は自ずと違ってくる。「タイトル戦では王者として、チャンピオンシップらしさが求められる。でも、リーグ戦は得点争いだから、とにかく勝ち点を狙って、がむしゃらに行く」と、あくまで優勝決定戦進出を目指す戦い方に徹するという。

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