THE RAMPAGE岩谷翔吾、親友・横浜流星との共作を経て挑んだ単著への思い「達成感があった」

ダンス&ボーカルグループ・THE RAMPAGEの岩谷翔吾(29)が5日、第2作となる小説『一人分の夜を生き直す』(幻冬舎)を刊行した。作家デビュー作『選択』は、高校時代からの親友である俳優・横浜流星が原案を手がけた作品だった。初めて単著に挑んだ岩谷が、横浜への恩義や創作の原点、30歳に向けた新たな目標を語った。

インタビューに応じたTHE RAMPAGEの岩谷翔吾【写真:藤岡雅樹】
インタビューに応じたTHE RAMPAGEの岩谷翔吾【写真:藤岡雅樹】

小説執筆のきっかけはコロナ禍「何ができるだろうと考えた」

 ダンス&ボーカルグループ・THE RAMPAGEの岩谷翔吾(29)が5日、第2作となる小説『一人分の夜を生き直す』(幻冬舎)を刊行した。作家デビュー作『選択』は、高校時代からの親友である俳優・横浜流星が原案を手がけた作品だった。初めて単著に挑んだ岩谷が、横浜への恩義や創作の原点、30歳に向けた新たな目標を語った。(取材・文=平辻哲也)

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 約4年にわたり、横浜と二人三脚で作り上げた『選択』(幻冬舎)。2024年に同作で作家デビューを果たした岩谷だが、今回の『一人分の夜を生き直す』を書き上げた時の達成感は、前作とは大きく異なっていた。

「『選択』は流星と二人三脚で作り上げたので、仲間と一緒に作ったという達成感でした。『俺が書いた』という感じじゃないんです。一人称じゃなくて二人称というか、『俺たちで作った』という印象で、これから先も『僕が書きました』と言うつもりはありません。『僕と流星の2人で作りました』というのが『選択』なんです」

 一方、今作は初めて1人で書き上げた。

「今回は初めて一人称というか、『俺が書いた』という達成感がありました。今回が単著でのデビュー作というようなイメージです」

 横浜への感謝は今も変わらない。新作についても執筆に取りかかる段階から話をしており、原稿を送っているという。

「作家デビューできたのも流星のおかげですし、二人三脚で背中を押してもらった恩はすごく感じています。だから、彼への筋通しとして原稿も一応送ってはいるんです。『暇だったら見てみて』くらいの感覚ですけど、単行本が完成したら直接会って手渡したいですね」

 そもそも、岩谷が小説を書き始めたきっかけは、コロナ禍にあった。ライブやイベントが中止され、パフォーマーとしてステージに立つ機会を失ったことが大きな転機になった。

「コロナで全部のライブステージがストップした時、ダンサーなのにステージがない自分には存在意義が何もないと感じたんです。家で時間は腐るほどある中で、何ができるだろうと考えた時に思いついたのが小説でした」

 もともと読書好きだったこともあり、創作に挑戦しようと考えた。ちょうどその頃、横浜と小説の話をするようになったという。

「もともと本が好きだったので、『軽い気持ちでトライしてみるか』と思っていたタイミングで、『じゃあ一緒にやろうぜ』となった。あそこが明確なターニングポイントでした」

来年3月に30歳を迎える岩谷の目標とは【写真:藤岡雅樹】
来年3月に30歳を迎える岩谷の目標とは【写真:藤岡雅樹】

又吉直樹に影響受け「推薦文をお願いしました」

 踊る場所を失ったことで始まった小説執筆。今では、自身の人生を見つめ直す大切な表現手段になっている。

「過去のこと、悩んでいたこと、1人で抱えていたことが、書くことによって肯定されるというか、『無駄じゃなかったんだな』と思えるんです。自分自身も小説を読む時、作者の方が届けてくれる物語を心で感じることで、いろんな人生を追体験できる。1人じゃないと思えるんです。楽しいこともつらいことも、自分の人生の一つ一つが全部糧になると思える。それが僕にとって小説を書くということです」

 本作の帯には、芥川賞作家の又吉直樹が推薦文を寄せている。お笑い芸人の世界を描いた小説『火花』(文藝春秋)は、岩谷に影響を与えた作品の一つだ。

「たくさん影響を受けた作家さんはいらっしゃいますが、今作で言えば又吉さんです。『火花』はもちろん読みましたし、芸人さんの世界を描かれた姿に少なからず影響を受けました。自分もダンスという題材で作品を世に出すにあたって、ぜひ又吉さんに推薦文をいただきたいと思い、お願いしました」

 ダンスと小説。一見すると対極にある表現だが、岩谷は執筆を通じて意外な共通点を発見したという。

「ダンサーは基本的に肌感覚で生きていて、言語化から最も遠い身体表現だと思っています。でも、かけ離れているからこそ、一周回って近いような気もしたんです。例えば文体で言うと、言葉が踊っているように見せることを意識したら、すごく楽しかった。言葉をリズミカルに連ねていくと、勝手に言葉が踊り出すような感覚がありました」

 新作では、物語の全編が現在形で語られ、独特の疾走感を生み出している。句読点の打ち方も含め、ダンサーとしてのリズム感が自然と文章に表れたのではないかと分析する。

『一人分の夜を生き直す』岩谷翔吾(幻冬舎)
『一人分の夜を生き直す』岩谷翔吾(幻冬舎)

 来年3月には30歳を迎える。先輩たちからは「男は30から」と聞かされてきた。節目の年を前に、パフォーマーとして、そして作家としての目標を掲げる。

「先輩たちからも『男は30からだ』と聞かされてきました。自分が30年生きてきた集大成として、一つ結果を出したい。踊りに関しては、これからもステージで踊り続けてかますだけ。そして個人としては、30歳までに小説を3作出したい。3作を世に出すことで、作家としてやっていくんだという覚悟を行動で示せると思っています。30歳までに達成できれば、自分自身の自信にもなるし、そこからの30代の可能性や幅が大きく広がるはず。全力で頑張りたいです」

 横浜流星と二人三脚で踏み出した作家への道。親友への感謝を忘れることなく、今度は自分自身の言葉で新たな物語を紡いでいく。30歳を目前にした岩谷の挑戦は、ダンスフロアの外にも広がっている。

□岩谷翔吾(いわや・しょうご) 1997年3月11日生まれ、大阪府出身。LDH JAPAN所属。2014年開催のオーディションを経て、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのパフォーマー正式メンバーとなる。26年からはEXILE B HAPPYのメンバーとしても活動。俳優として映画『HiGH&LOW』シリーズや『チア男子!!』、ドラマ、舞台など多数の作品に出演するほか、朗読劇の脚本や演出を手がけるなどクリエイターとしても多彩に活躍。実用マナー検定準1級の資格を持ち、読書情報誌などでブックレビュー連載も担当していた。24年、書き下ろし小説『選択』で作家デビューを果たす。

ヘアメイク:上野綾子
スタイリスト:shuhei

衣装クレジット
Jacket: vintage 80’s Giorgio Armani stripe double breasted tailored jacket
2万4500円+tax/NOILL
Shirt: vintage euro metalic stripe shirt
1万2500円+tax/NOILL
Pants: vintage wide flare trousers
2万6800円+tax/NOILL
Shoes: Go Go Darlin’× kids love gate dress shoes
5万9800円+tax/Go Go Darlin×kids love gate
Necklace: Marland Backus Blossom Bolo
2万7800円+tax/Marland Backus

書影クレジット
『一人分の夜を生き直す』岩谷翔吾(幻冬舎)
幻冬舎HP
https://www.gentosha.co.jp/book/detail/9784344046108/

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