トンデモ義母を持つ嫁のエッセーが話題 “終わりなき泥仕合”が「誰かの笑いになれたなら」

ツイッターやnoteで人気を博す、ばたこさん初のエッセー「お義母さん、ちょっと黙ってください ~くそばばあと私の泥仕合な日々~」(新潮社)が即重版となり、話題を呼んでいる。大阪在住トンデモ「くそばばあ」を義母に持つ嫁・ばたこさんの驚愕と悲哀を、テンポのいい関西弁でユーモアたっぷりにつづった一冊だ。

ばたこさん初のエッセー「お義母さん、ちょっと黙ってください ~くそばばあと私の泥仕合な日々~」
ばたこさん初のエッセー「お義母さん、ちょっと黙ってください ~くそばばあと私の泥仕合な日々~」

3人の子どもと暮らす主婦のエッセー ツイッターやnoteでも人気のばたこさん

 ツイッターやnoteで人気を博す、ばたこさん初のエッセー「お義母さん、ちょっと黙ってください ~くそばばあと私の泥仕合な日々~」(新潮社)が即重版となり、話題を呼んでいる。大阪在住トンデモ「くそばばあ」を義母に持つ嫁・ばたこさんの驚愕と悲哀を、テンポのいい関西弁でユーモアたっぷりにつづった一冊だ。

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 著者のばたこさんは、大阪のとある市内の、義実家から自転車で10分の距離に家を構え、普段は大阪で働きながら夫と3人の子どもと暮らす主婦。ツイートにファンは多数で、140字でまとまらない義母や旦那の愚痴、自分の思い出をつづったnoteも人気を集めている。

 本作は、嫁いだ義実家は今までの常識が通じない世界だった、というあらすじ。デリカシーは大和川に捨てたと豪語する義母の行動は、ごく普通の感覚を持って育ったばたこさんには信じられないことだらけ。嫁の家に合鍵で押し入り冷蔵庫を漁って嫁秘蔵のバターサンドを食べてしまい、市役所ではマイナンバーを7の連番にしてくれと要求し、メルカリで自分のシミーズを売ったのではないかと嫁を疑う。この終わりなき泥仕合は今日も続いていく。

 ばたこさんは著者コメントを寄せた。義母と嫁の関係について「嫁と義母というのはとても不思議なもので、今まで全く環境で生きてきて、血もつながらない、好きな人の親というだけで、突然家族になるのです」という。「結婚したその瞬間から、私の義母は私との距離を0まで詰めてきました。自分からは絶対に友達にならないような人と密な距離で関わらなければならない、それが私のストレスでした」と明かした。

 それでも、「家族の文句を喚き散らすことは現実にはなかなかできません。なので、私を知ってる人には言えない話を書きました」と本を書いた理由を説明。「そんな話が誰かの笑いになれたなら、私の苦しい経験も救われます。この本が誰かの笑いになることを願っています」とメッセージを送った。

 話題作には各界からも反響が。「南海キャンディーズ」の山里亮太は「愚痴を美味しいご馳走に変えるレシピ本! 読んだ後は愚痴の元に出会うのが嬉しくなる!あぁ! こんな嫌な奴に会いたい!」(帯より)、作家の岸田奈美氏は「おどろいた。知らん家族の知らん泥仕合が、こんなにおもしろいとは思わなかった」(新潮社『波』書評より抜粋)との推薦コメントを出している。

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