「俳優志望は全くなかった」元バスケ代表候補だったUTAが明かす“転身”の真相「ガス人間に出会っていなければ…」
DCスタジオの映画『クレイフェイス』(10月30日公開)のアンバサダーを務める俳優でモデルのUTA(29)。2026年、Netflixシリーズ『ガス人間』で俳優デビューを果たしたが、もともと俳優を目指していたわけではない。かつてバスケットボールのU-24強化選手として日本代表の合宿にも参加したUTAが、なぜ演技の世界に飛び込んだのか。片山慎三監督の現場で得た経験や、海外進出への意欲を聞いた。

パリコレモデルを経てUTAが俳優に転身した理由とは
DCスタジオの映画『クレイフェイス』(10月30日公開)のアンバサダーを務める俳優でモデルのUTA(29)。2026年、Netflixシリーズ『ガス人間』で俳優デビューを果たしたが、もともと俳優を目指していたわけではない。かつてバスケットボールのU-24強化選手として日本代表の合宿にも参加したUTAが、なぜ演技の世界に飛び込んだのか。片山慎三監督の現場で得た経験や、海外進出への意欲を聞いた。(取材・文=平辻哲也)
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UTAは、もともと俳優を志していたわけではなかった。幼い頃から俳優を目指していたのか聞くと、「全くないですね。本当にずっとバスケットボールをやっていたので」ときっぱり。バスケットボールではU-24強化選手に選ばれた経験もあり、本人も競技一本で生きていくつもりだった。
「学生時代はバスケ一本でやっていこうと思っていたのが、いろいろなご縁で今にたどりつきました。俳優になりたいと思ったのはここ数年のことなので」
その後、モデルとして活動を始め、2018年にはパリ・コレクションでデビュー。世界各国のランウェーに立ったが、俳優という仕事に興味を持ったのは、Netflixシリーズ『ガス人間』との出会いがきっかけだった。
「『ガス人間』に出会っていなければ俳優になっていないだろうなと思います。そういった意味ではすごく恵まれていました。それが演技を本格的にやろうと思ったきっかけです」
『ガス人間』は、1960年公開の東宝特撮映画『ガス人間第一号』を、現代を舞台にしたオリジナルストーリーとしてリブートした作品。人間がガス状に変化するという設定を軸に、人間ドラマを描く。『岬の兄妹』『さがす』などで知られる片山慎三監督がメガホンを取った。
UTAにとっては初めての俳優業だった。最初に出演のオファーがあり、その後、オーディションを経て役が決まったという。
「オファーを頂いてから、オーディション形式で決まったんですけど、そこで気合が入ったというか。本当にこの作品を背負って撮影に入ったので、そこがきっかけで俳優業というものに初めて興味が湧いたと言えます」
それまでバスケットボールやモデルの世界で活動してきたUTAにとって、ドラマの撮影現場は新たな経験だった。しかも、デビュー作で組んだのが、独自の演出で知られる片山監督だった。
「現場の空気だったり、撮り方だったり、監督によって違うと思うんですけど、初めての演技で片山監督のこだわりの強い現場と、その撮り方を経験できたのは一生の宝物です」
俳優としての手応えを尋ねると、UTAが真っ先に挙げたのは自分の演技ではなく、作品を作り上げるために必要な時間とスタッフの力だった。
「手応えというか、とにかく本当に時間とチームの力が必要な世界だなと改めて思いました」
俳優になることを考えていなかったUTAが、初出演作でその仕事の奥深さに触れた。『ガス人間』との出会いは、新たな活動を始めるだけでなく、俳優という仕事への理解を深める機会にもなった。
今回、UTAは映画『クレイフェイス』のアンバサダーに就任した。自身が演じたガス人間と、映画に登場する泥人間クレイフェイスには、人間から異形の存在へと変貌する共通点がある。

英語は堪能「最終的には海外でも活躍できるような俳優になりたい」
主演のトム・リス・ハリス、共演のナオミ・アッキー、ジェームズ・ワトキンス監督へのオンライン取材にも挑戦した。海外キャストに英語で直接質問するのは初めてだったが、言葉の壁を感じることなくコミュニケーションを楽しめたという。
UTAは幼少期からインターナショナルスクールに通い、スイスへの留学や米国での生活も経験している。英語を話せることは、今後の俳優活動でも強みになりそうだ。
「自分は俳優として新人ですけど、最終的には海外でも活躍できるような俳優になりたいです。英語を話せるのでそれを活用して、演技の幅を広げていければと思います」
海外での活動も視野に入れる一方、俳優としての経験はまだ始まったばかり。では、演技をする上で大切にしていることは何か。
「演技のお仕事をするようになってから、より人を観察するようになりました。あとは、会う人会う人とのコミュニケーションの取り方を大事にしています。日常の中にもヒントがある仕事だと思うので」
モデルとして世界のランウェーを歩いてきたUTAだが、俳優になってからは人との向き合い方にも変化があった。相手の話を聞き、その人を知ることが、自身の演技にもつながっていくと考えている。
「誰に会っても、どこに行っても、じっくり話してその人を知るとか。コミュニケーションツールの一つだと思うので、脳の働かせ方がより強くなったというのはあります」
バスケットボールからモデル、そして俳優へ。UTAがたどってきた道は、当初思い描いていたものとは大きく違う。『ガス人間』との出会いで始まった俳優としての歩み。新たな仕事に向き合う中で、人を見る目も変わり始めている。夢をつかみかけた主人公の転落に共感し、怪物となった後も応援したくなったという『クレイフェイス』。UTAは自身の経験を重ねながら、その人間ドラマの魅力を伝えている。
■UTA(うた)1997年10月1日生まれ、東京都出身。身長189センチ。幼少期からインターナショナルスクールに通い、その後スイスやアメリカに留学。2018年、パリ・コレクションでモデルデビューし、ミラノ、ロンドン、ニューヨークなど世界各国のランウェーで活躍。2026年、Netflixシリーズ『ガス人間』で俳優デビューを果たした。現在はNTV『ZIP!』水曜パーソナリティー(10月?12月)を担当するほか、TX/Disney+『赤灯えれじい』(毎週木曜深夜24時)に出演中。アンバサダーを務めるDCスタジオの映画『クレイフェイス』は10月30日より公開。
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