芦田愛菜、人気韓ドラの日本版主演に「まさか」 ASDの弁護士役で挑戦と気付き「やりがいを感じます」
俳優の芦田愛菜が、新たな難役に挑んでいる。主演を務めるカンテレ・フジテレビ系連続ドラマ『南田南弁護士は天才肌』(19日スタート/月曜午後10時)で演じるのは、自閉スペクトラム症の新人弁護士・南田南。人気韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』を日本版にリメイクした本作で、芦田はどのように南という人物と向き合ったのか。原作へのリスペクトとともに、徹底した役作りについて語った。

『南田南弁護士は天才肌』…原作への敬意も「深く考えさせられる」
俳優の芦田愛菜が、新たな難役に挑んでいる。主演を務めるカンテレ・フジテレビ系連続ドラマ『南田南弁護士は天才肌』(19日スタート/月曜午後10時)で演じるのは、自閉スペクトラム症の新人弁護士・南田南。人気韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』を日本版にリメイクした本作で、芦田はどのように南という人物と向き合ったのか。原作へのリスペクトとともに、徹底した役作りについて語った。(取材・文=猪俣創平)
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本作は、自閉スペクトラム症(ASD)の新人弁護士・南田南(芦田)が、さまざまな壁にぶつかりながらも、独自の視点とひらめきで数々の難題に挑むハートフル法廷ドラマ。同僚や友人、家族とのつながりを通して、弁護士として、そして一人の人間として成長していく姿が描かれる。
芦田は、原作となる韓国ドラマを「もともと見ていました」と明かした上で、「オリジナル版の魅力は、パク・ウンビンさんが演じているウ・ヨンウがすごくかわいらしくて、人間模様に焦点を当てて、深く考えさせられるところです」と語った。
そんな作品の日本版で、主人公を演じることになった。今回のオファーに「『まさか』と思ってすごく驚きましたし、うれしかったです。その一方で、すごく影響力の大きい作品でしたし、南の役作りというのは自分にとって挑戦になる部分も多いと感じ、プレッシャーがありつつも、ぜひ演じさせていただきたいなと思いました」。
役作りにあたっては、実際にASDの当事者と会い、監修の専門家から話を聞いたほか、関連する本にも目を通すなど入念に準備したという。
「日々探りながら演じているのですが、感情の部分を大事にお芝居しています。南がなぜその行動に出たのか、なぜその言葉が出てきたのか、それには必ず理由があるはずです。例えば、南には反響言語といって、『お元気ですか?』と言われたら『お元気ですか』と言葉を繰り返す特徴があります。それは質問されたことをかみ砕くためにその時間が欲しいから言っている時もあれば、褒められたことに対して、なんと言っていいのか分からなくて、言葉を繰り返してしまうこともあります。同じ反響言語でも、その時々によって理由が異なるので、小さいことかもしれないですが、きっと感情の機微があるはずです。そういったところをうまく出していくにはどうしたらいいんだろうと、バランスを考えて調整しながら役を作っています」
南は法律や大好きなクジラについて、早口で事実を説明するセリフも多く、試行錯誤をしている。
「南は基本的に『です・ます』調なので、台本を文字で読んだ時、気持ちが消えちゃうように感じ、感情がどのように動いていくのか見えにくい部分がありました。台本を何回も読んで、『あ、南はそういうつもりで言ったけど伝わらなかったんだ』とか、『ここはきっとこういう感情が乗るだろうな』というのを探していく作業があり、挑戦でもありますが、やりがいを感じるところでもあります」

細かな仕草まで…入念な役作り
また、「今回は文字から得られる情報がすごく少ないように感じています」と難しさもあったと明かし、「南はきっちりとしている部分もあるので、言い切ったり、よどみなくお話しする人なのですが、心の揺れみたいなものが、セリフから出にくい部分があるなと思うので、セリフの節回しであったり、表情であったりで伝えていかなきゃいけないなというのをすごく感じて、事前に考えることが多いです」と話すなど、細かな表現にも向き合っている。
今回のインタビューは、クランクインから間もない時期に行われた。それでも、表情や仕草についてもすでに具体的なイメージを膨らませていた。
「南は好きなものについて話す時や自信がある時は、身振り手振りが大きくなりますし、考えている時の仕草にも特徴があります。『南ってこういう子かな?』『こういうふうに行動したりするだろうな』っていうのを考えています」
芦田は2010年、当時5歳で出演した日本テレビ系連続ドラマ『Mother』で脚光を浴びると、翌年には『マルモのおきて』(フジテレビ系)で連ドラ初主演を飾るなど、子役時代から第一線で活躍し続けてきた。それでも、本作については「挑戦」という言葉を何度も口にした。
「もちろん、どの作品でも役の気持ちになって考えていくのですが、今回は特に、南の役として世界を見ると、『あ、こんなに南の見ている世界って美しいんだ』とか、いろいろな気づきがあります。今回の作品を通じて、自分の“役フィルター”みたいな引き出しをたくさん増やせたら、きっともっと楽しんでお芝居ができるだろうと改めて実感したので、自分の中でいろいろと探っていけたらいいなと思っています」と声を弾ませた。
南と向き合う日々が、俳優としての新たな世界を切り拓く一歩になりそうだ。
□芦田愛菜(あしだ・まな)2004年6月23日、兵庫県出身。10年、日本テレビ系連続ドラマ『Mother』で脚光を浴びると、11年にフジテレビ系『マルモのおきて』で連続ドラマ初主演。13年には米映画『パシフィック・リム』でハリウッドデビューも果たす。その後、映画、ドラマ、CM、司会などで活躍。最近の主な出演作品に映画『メタモルフォーゼの縁側』(22年)、『はたらく細胞』(24年)、連続ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系/23年)、『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(TBS系/24年)など。今年の大みそかには『第77回NHK紅白歌合戦』で初の司会を務める。
ヘアメイク:板倉タクマ(ヌーデ)
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