【LOST10】「2話からどんどん変わっていく」 小栗旬のこだわり衣装も明かす「丈感を計算して」

俳優の横浜流星が主演を務め、16日にスタートしたTBS系連続ドラマ『LOST10』(金曜午後10時)で脚本を担当した奥寺佐渡子氏と、メガホンを取った塚原あゆ子監督が囲み取材に応じた。横浜演じる刑事・小駒、小栗旬演じるフリーの保険調査員・直の印象や、見どころなどを語った。

小駒(横浜流星)【写真:(C)TBS】
小駒(横浜流星)【写真:(C)TBS】

奥寺佐渡子氏&塚原あゆ子監督が囲み取材に応じた

 俳優の横浜流星が主演を務め、16日にスタートしたTBS系連続ドラマ『LOST10』(金曜午後10時)で脚本を担当した奥寺佐渡子氏と、メガホンを取った塚原あゆ子監督が囲み取材に応じた。横浜演じる刑事・小駒、小栗旬演じるフリーの保険調査員・直の印象や、見どころなどを語った。

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――脚本・奥寺さん、監督・塚原さん、プロデューサー・新井順子さんのタッグになりました。改めてこのチームの強み、お互いの印象を教えてください。

塚原氏「元々、金曜ドラマがスタートだったので、また奥寺さんと金曜日のサスペンスをやれてうれしいです。奥寺さんは進化していらっしゃって、言葉選びも時代に寄り添っているのですが、元々持っている単語の豊かさを失わずに、バージョンアップされています。スタッフ一同が誰よりも奥寺さんのファンなので、読み込むのが楽しいです。奥寺さんの脚本は大事なシーンの行数が少なく、『何も書いてないけどやるしかない』と気合を入れないといけないです。想像力が求められ、ちゃんと進化しているか試されています」

奥寺氏「連ドラはこのチームでしかやっていないので、『2人とならやります』と引き受けました。人の生き方を細かく作ってくださる素晴らしいチームで、大ファンです。いつも新井さんと塚原さんがやりたいことを、私が書くのですが、連ドラは2人のほうが先輩なので、『こういう時はどう書いたらいいの』と教えてもらうことが多く、打ち合わせが楽しいです。塚原さんは、脚本でたった2行だけでも豊かなシーンにしてくださいます。名実ともに名演出監督で、何より人間性が好きです」

――舞台が北海道の山、キャラクター設定も保険調査員という珍しい形かと思いますが、難しかったはありましたか。

塚原氏「事件が起きた時に、目撃者が少なく、携帯も使えないので誰かの証言に頼らざるを得ない状況の設定にしようと思い、北海道の山になりました。保険調査員は人間の欲がどこに起因するか、動機で追う仕事をしていて興味がありました。私たちが考えるよりも世の中はリアルですし、警察とは違う発想なので、事件を両側から見たら面白いかなと思いました」

奥寺氏「保険調査員の仕事は、ケースバイケースなのですごく複雑です。でも、だからこそ、関係者を一人ひとり探って、その人たちの気持ちを取り出さないといけない部分は、刑事と違う調査になるので、書いていて面白かったです」

――第1話の中で、思い入れがあるシーンを教えてください。

塚原氏「山は標高が高くて、天気が変わりやすいので、撮影日はすごい霧でした。最後の小栗さんと横浜さんが電話で話すシーンは、ようやく山の全景が見えて終わった思い出です」

奥寺氏「人物紹介だけにはならないように気を付けました。脚本では、いろいろな状況を説明しないといけないのですが、映像だと本当にスッキリしていて、しっかり伝わってきたのが一番うれしかったです」

――横浜流星さん、小栗旬さんとの現場でのエピソードを教えてください。

塚原氏「横浜さん、小栗さん、衣装部などと相談しながらキャラクターを作っていきました。直(小栗)のコートの着こなしも、丈感や肩が抜ける感じを計算しています。脚本読みの時に、『奥寺さんはどう思っているのかな。ここで何を言いたいのかな』とよく聞かれました。3人で想像しながら話し合うのが楽しかったです」

直(小栗旬)【写真:(C)TBS】
直(小栗旬)【写真:(C)TBS】

横浜流星は刑事役、小栗旬は保険調査員役

――タイトル『LOST10』に込められたテーマを教えてください。

奥寺氏「脚本を書いている間に、話が変わるので『後で考えよう』となりました。タイトルを決める時に、物語で誰かが何かを失う事が多いと気付きました。ただ失う事だけではなく、道に迷ったり、心を見誤ったり、勝負に負けたり、さまざまなロストがある話なので、こちらに落ち着きました」

塚原氏「1話ずつ、全10本のロストにまつわる話です。連続性はありますが、1話1話の味わいが深くなればいいなと思います」

――今回のテーマで世の中に伝えたいメッセージとは何でしょうか。

奥寺氏「『これからどうなるんだろう』と社会に対する不安や、人間関係における不安など、『何を信じたらいいのか分からない』気持ちを残したいと思いました。10年後に見ても『2026年はこういうことが不安に思っていたんだ』と思い出してもらえたらうれしいです」

塚原氏「常に失いながら生きている中で、小駒と直が何を救い上げ、どう結末を迎えるのか。10本のロストのやるせなさや切なさを、金曜日の夜に重くのしかかることなく、救う手に期待して明るくなれるようなテーマだと思っています」

――視聴者の方にメッセージをお願いします。

塚原氏「1話は遭難救助ストーリーだと思われるかもしれませんが、2話から話のテイストや、登場人物の印象がどんどん変わっていきます。ロストには、失うだけではなく迷いや見誤るなど、さまざまな言葉の意味が詰まっています。小駒と直がどこにたどり着くのか、10話のロストを一つ一つ楽しみながら、ぜひ最後まで見届けていただきたいです」

奥寺氏「金曜日の夜にぴったりなワクワクするドラマです。土日に考察してもいいですし、月曜日の友達とのランチで話してもいいですし、それぞれの楽しみ方で見てくださったらうれしいです」

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