YOASOBIの世界観を映画化…木原瑠生&小野莉奈、中学からの同級生ikuraと共演「夢のよう」
大事なシーンでikuraが来てくれた「感慨深かったし不思議な感覚」
――撮影は10月頭で、11月13日には映画が公開される。
木原「2日間撮影で、その後、アフレコしたのですが、映像はほぼ完成という状態でした。ものすごいスピードで公開されるんだな。1か月くらいだったので、あんまり実感が湧いてないんです」
――撮影で印象的な出来事はありましたか。
小野「カノンがササノ君に不満を言う大事なシーンで、ikuraちゃんが見に来てくれました。友人が現場に来ることもないので、なんか不思議な感覚がありました。感慨深かったし、だからこそ一生懸命取り組んでいる姿を見せたいと思いました。すごく緊張しましたが、温かい目で見守ってくれました」
――劇中では、コロナ禍の外出自粛が別れのきっかけとして描かれています。ご自身は自粛期間やコロナ禍をどんな風に過ごしましたか?
木原「僕はアーティスト活動もやっているのですが、オンラインライブという形でライブをやらせてもらいましたが、今までライブを見に来てもらったこと、生身の人の温度を感じることがどれだけすごいことかを改めて感じました。仲間や家族など大切な人の存在を深く考えましたね」
小野「自由がない分、どうしたら、生活を豊かにできるのかと考えました。自分のことをもっと知る期間にしようと思って、雑誌を切り取ってノートに貼ったりしました。そうすることで、発見がすごくあって、充実していた部分もありました。マイナスなこととかをプラスに変えたいタイプ。後悔を後悔のままで終わらせたくないと思うんです」
――出来上がった作品はどうご覧になりましたか?
木原「自分のお芝居を俯瞰で見られないところもあるのですが、小説と音楽があった中の映画ですから、曲の切なさ、はかない部分をお芝居で出したかったので、お客さんに反応していただくのがうれしい。前に進めるような作品にもなっているのではないかと」
小野「いろんなキャラクターがいるので、何か共感できる部分や、同じような経験をしたことがあるとか、自分と重ねながら、見てもらえる作品となっていると思います。『たぶん』という曲を作品のエンディングとして聴くと、また違った世界観を感じてもらえると思います」