松本穂香、瀬戸利樹が声の出演を務めたアニメーション映画「君は彼方」(瀬名快伸監督)のジャパンプレミアが11日、東京・池袋のHareza池袋で行われ、松本＆瀬戸をはじめ、土屋アンナ、大谷育江、木本武宏、竹中直人、夏木マリの豪華キャストが勢ぞろいした。

　本作は、交通事故をきっかけに不思議な世界に迷い込んでしまった主人公、澪(松本)が元の世界に戻って、好きな人に思いを伝えるために奔走する姿を描くファンタジー。仏アヌシー国際映画祭にも出品された。「マンガとアニメの聖地」として知られる池袋がメイン舞台となっている。

　登壇者は、池袋の主要スポットを巡回する真っ赤なミニバス「IKEBUS(イケバス)」に乗って登場。寒風吹きさすぶ中のイベントになり、土屋は「袖なしで着てしまいました」と笑いながらも後悔の表情。高校2年生の女の子、澪を演じた松本は「今日が初めましての人もいて、ものすごく緊張してます。華やかな場所でやらせていただき、ありがたいです」といい、共演の瀬戸については「イケイケな方なのかと思っていたら、話をしたら、天然さん。人見知りですが、楽しくできました」と笑顔だった。

　澪の幼なじみの新役の瀬戸は声優初挑戦。「瀬名監督のおかげで楽しかった。またやりたい。やっと皆さんにお披露目できたので、うれしい」といい、松本については「大人っぽくてクールな人だと思ったら、不思議な方でした。関西な方なので、ちょっと言ったことも楽しかった」と話した。

　若者向けのアニメの中身にちなみ、夏木、竹中、大谷、木本のベテラン勢からは若い世代へのアドバイスも。「僕は反省したことはない」という木本の言葉に、松本は「私は凹むこと、反省してばかりです。好きなことをして好きなことを一生懸命にやって、結果として続けばいいなと思います」と話した。

　司会から「思いを伝えたい人は？」と聞かれると、松本は「家族や大阪の友達には、時々、言葉にして伝えないと、と思いますね」。澪を支える優しい駄菓子屋の森おばあちゃん役の夏木は「『鬼滅の刃』を見た人に見てほしい。アプローチが違いますから」と流行に乗っかって、しっかりアピール。

　本作は豊島区をアピールした映画として認定。高野之夫・豊島区長から「聖地認定トキワ荘クリスタルオブジェ」を手渡された松本は「公開に向け、池袋全体で盛り上がってくださっている。ありがたいです」と話していた。

　アニメ映画「君は彼方」は27日、TOHOシネマズ池袋ほか全国ロードショー。