【ブラッサム】石橋静河、圧倒された撮影量も「財産です」 “ゴール”加賀まりこから刺激「何でもできる」

俳優の石橋静河が主人公・葉野珠(はの・たま)を演じる、NHKの連続テレビ小説『ブラッサム』(月~土曜午前8時)が9月28日からスタートした。このほど、石橋がインタビューに応じ、クランクインから半年が経過した現在の心境や、珠のモデルとなった宇野千代さんへの思いを語った。

石橋静河【写真:(C)NHK】
石橋静河【写真:(C)NHK】

主人公・葉野珠を熱演 宇野千代さんのエッセーから「勇気をもらえる」

 俳優の石橋静河が主人公・葉野珠(はの・たま)を演じる、NHKの連続テレビ小説『ブラッサム』(月~土曜午前8時)が9月28日からスタートした。このほど、石橋がインタビューに応じ、クランクインから半年が経過した現在の心境や、珠のモデルとなった宇野千代さんへの思いを語った。

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 本作は、明治、大正、昭和を駆け抜け、自由を求め続けた作家・宇野千代さんをモデルにした物語。明治30年(1897年)、山口・岩国に生まれた葉野珠が、激動の時代の中で作家としての道を切り開いていく姿を描く。

“朝ドラ”の主人公を演じることの大変さについて聞かれると、「圧倒的な撮影量です」と笑い、「毎日、次々といろんなシーンを撮っていて、それが約1年近くあるので、最初はやっぱり圧倒されてしまいました」と打ち明けた。

「次から次へと気持ちを新たにして撮影をしていくことは大変ですが、この環境だからこそ学べることです。まだ終わってみないと分からないこともありますが、とにかく日々、自分がたくましくなっているなと感じています」

 今年3月のクランクインから、およそ半年が経過した。本作での経験はすでに「財産」になっていると手応えをにじませる。

「これだけ人生の長い時間を演じることができる作品は、他にはあまりないと思います。洗濯をしている時や、何か縫い物をしている時間など、何気ない瞬間がきっちりと描かれていることがすごくうれしいです。家までの帰り道を歩いていて、どういう気持ちで家の中に入るんだろうとか。実は私たちも、普段生活している中でそういった何気ない瞬間に感情が動いていると思うんです。そういう部分まで演じられることは、とてもぜいたくだなと感じます」

 そんな石橋が演じる珠については、「とても好奇心旺盛で、行動力がある人です」と印象を明かし、「今も女性が完全に自由に生きられる時代ではありませんが、さらに100年前の、もっともっと女性の自由が全然なかった時代に、『自分がこうしたい』と思ったことをすぐに行動に移す姿がたくましく、私はいつも勇気をもらっています」と魅力を語った。

 珠のモデルとなった宇野千代さんについても、思いを語った。

「知れば知るほど、語り尽くせない魅力にあふれている方だなと思っています。エッセーや小説がどれもとてもすてきで、生き生きとされていて、本当に時代を超えたお友達ができたような、そんな気持ちでいます。人生の中で、自分が『これをしたい』と思ったことを選び続けてきたその生き方をとても尊敬します。この作品の中でも葉野珠として、その強さを伝えていきたいですし、そういう珠の姿を見て、『勇気を持って一歩前に進んでみようかな』と思ってもらえたらと、日々撮影しています」

 撮影中、モチベーションを上げる秘けつとして、「千代さんのエッセーを読むことが一番です」と明かし、「とても明るい気持ちになれるんですよね。千代さん自身が一番楽しんでいて、その姿を見ることによって、こちらが勇気をもらえるので、『私ももっといける、もっとがんばれる』と思えます」と声を弾ませた。

主人公・珠を演じる石橋静河【写真:(C)NHK】
主人公・珠を演じる石橋静河【写真:(C)NHK】

第1週で幼少期が描かれる

 28日放送の第1回は、加賀まりこ演じる1980年代の珠と、松たか子演じる秘書・藤川優子の2人のシーンで幕を開ける。そんな加賀と松についても尋ねた。

「お二人と一緒のシーンはまだないので、現場でお会いする機会は少ないです。加賀さんとは多くの言葉は交わしていないのですが、手をギュッと握って、『大丈夫よ』と言ってくださいました。もうその一言で100%『大丈夫だ』と思えました。松さんとは、これまでも何度か共演させていただいていて、ずっと見上げてきた方で、本当に大好きです。松さんが『ブラッサム』に参加されると聞いて、もう大喜びしました。加賀さんと松さんが自分のゴールにいると想像したら『何でもできる』と思えて。とてつもなく心強いですね」

 第1週では、珠(村上蘭)の幼少期が描かれた。その中でも印象的なのが、岩国でも有数の蔵元「葉野酒造」の長男でありながら実家を継がずに暮らす、厳格な父・清治(渡部篤郎)だ。

 石橋も「本当に強烈なお父様」と語り、「珠から見たら、もちろん厳しいし怖い部分はあるのですが、お父様の孤独や何か悲しそうな後ろ姿を見て、もっと理解したい、何を考えているのか教えてほしいという思いを強く持っていることを意識して演じました」と役作りを振り返った。

 もっとも、清治を演じる渡部は、劇中とは真逆の「すごく優しい方」だと明かした上で、「本当に難しい役だと思っていたのですが、渡部さんはすごく優しい目をされています。そういう渡部さんの優しい部分から、珠がただただ怖いお父さんだからと拒絶するのではなく、もっと知りたい、もっとお父さんと分かり合いたいという気持ちになることをすごく感じられました」と語った。

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猪俣創平

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