「超絶可愛い」とバズったアイドル、CYNHN綾瀬志希の素顔 9年かけて芽生えた自信「ファンの方が水と肥料を与えてくれた」
「超絶可愛い綾瀬志希」――。ファンの手によって、X上にポストされたわずか2秒の動画が1000万インプレッション超の大きな反響を呼んだ。映像内で無垢な笑顔を浮かべているのが、4人組ヴォーカルユニット・CYNHN(スウィーニー)の綾瀬志希だ。活動10年目にして、その名は着実に広まっている。そんな彼女のギャップあふれる素顔に迫った。

強烈ギャップがSNSでバズ→フォロワーが倍増
「超絶可愛い綾瀬志希」――。ファンの手によって、X上にポストされたわずか2秒の動画が1000万インプレッション超の大きな反響を呼んだ。映像内で無垢な笑顔を浮かべているのが、4人組ヴォーカルユニット・CYNHN(スウィーニー)の綾瀬志希だ。活動10年目にして、その名は着実に広まっている。そんな彼女のギャップあふれる素顔に迫った。(取材・文=中村彰洋)
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きっかけは、CYNHNの特典会でファンによって撮影された1本の映像だった。カメラに向かって躍動感のある動きを見せた綾瀬の姿。8月16日にX上でポストされると、瞬く間に“万バズ”を達成。9月末現在で1000万インプを超える大バズりとなった。綾瀬がこれまでの9年間で積み上げてきたフォロワー数が、わずか1週間で倍増。ネット時代の“バズ”の影響力を肌で感じている。
「突然で驚きましたし、少し怖さもありました。『私、何かやばいことしたかな?』みたいな(笑)。もともと容姿に自信がなかったんです。だってメンバーを見てください! みんなかわいいんですよ! だから自分はビジュアルよりも歌やパフォーマンスで、CYNHNの支えになれたらと思っていたんですけど。……なんか顔がかわいかったみたいで(笑)。自分のことをかわいいと思ってくれる人がこんなにたくさんいるなんて、純粋にびっくりです」
このバズを、グループをより広めるチャンスとも捉えている。「自分のアカウントではないような不思議な感じがします」と戸惑いを見せながらも、「出会ってくれたことには変わりないので、ライブに来てもらえたり、もっと自分のことを知ってもらえたらうれしいです」と意気込む。
動画をきっかけに、綾瀬を知った人からはクールな印象を持たれることが多いという。しかし、“バズ”の4日後に綾瀬は「この動画を機に好きになってくれた皆様へ」と題した自撮りのコメント動画をポスト。終始ハイテンションでの自由奔放なトーク。あまりの個性の強さに、ネット上では「彼女はシラフですか?」「様子のおかしい美人」などの声があがるほどだった。
「なんだかクールなイメージを持たれることが多かったので、パーソナルな部分を知っていただいた方が興味が出るかなと思って投稿しました。それにもいろんな方が反応してくださって、今までみたいに自分だけのファンの人が見てくれているコンテンツから、私のことを動画でしか見たことのない人がたくさんいることを実感して、これからも無責任なことを言えないなと身が引き締まりました」
フォロワーにも丁寧にコメントを返すなど、積極的にファンとの交流を図っている。
「私にとって、インスタは視覚的な媒体で、Xは“脳みそ”的な媒体だと思っています。現場に来られないお客さんと会話をすることができるコミュニケーションの場所なんです。最近は、新規の人や私のことを気になってくれている人に届くように、積極的にリプするようにしています。だから、家でずーっと携帯を触っていて、『ヤバいな』と思う時もあります(笑)。でも、誰のことも逃したくないという気持ちがすごく強いです」
積極的にファンとのコミュニケーションを取る役割を担っていることも自覚している。「ファンの方との距離を近付けられるような存在になって、それがCYNHNのためになっていったらうれしいです」。

デビュー目指してもがいていた日々「『歌なんてなければ』と思うことも」
CYNHN結成前は、歯科助手の仕事をしながら、地道に音楽活動を続けていた。「とにかく歌が好き。歌いたい」という思いから、オーディションに挑戦しては、落ちる日々だった。
「全然受からずもがいていた時に見つけたのが、ディアステージのオーディションでした。アニソンシンガーや歌手、アイドルを発掘するといったざっくりとしたもので、本当はソロシンガーになりたかったのですが、気が付いたら『CYNHNだから』と言われて、『ほへぇー』ってなりましたね(笑)」
ようやくつかんだ念願のデビュー。スピーカーやイヤホンから自分の声が聞こえてくるという現実が「とにかくうれしかった」と振り返る。
「何十年も歌いたいという願いがかなわなかったので、……あっ、17歳なんですけど(CYNHNは年齢非公表)。本当に葛藤していて、それが呪いになっていた時期もあったんです。『歌なんてなければ』と思うこともありました。デビュー前から聞いていた渡辺翔さんから、デビュー曲をいただけて、うれしすぎてレコーディング前には思わず涙が流れてました」
デビュー曲となった『FINALegend』(2017年)は“王道アイドル曲”。やりたかった音楽とのギャップに戸惑いを覚えることもあった。「自分には合わないなとも思いました。なんだか自分じゃない感じもしていました」と当時の心境を明かす。
しかし、18年にリリースした2ndシングル『はりぼて』では、既存のアイドル楽曲とは一線を画す、ヴォーカルユニット・CYNHNとしての方向性を示すかのような力強い楽曲へと曲調が変化していった。
「『はりぼて』をいただいた時に、『本当に私がやりたかった音楽だ』と思いました。だからこそ、9年間CYNHNを続けてこれたんだと思います。ただ、アイドルをやりたい子もいたので、『メンバーはどう思ってるんだろう?』と考えることもありました。でも、CYNHNの曲は、アイドルが好きな人、バンドが好きな人、誰が聞いても楽しめる、どんなジャンルにもなれる楽曲だと思っています。メンバーも歌っていて『楽しい』と言ってくれています」
現在は、誰に対しても明るい天真爛漫なキャラクターだが、以前は人とコミュニケーションを取ることを大の苦手としていた。「空気を読みすぎてしまう」性格もあり、グループ活動への不安も抱いていた。しかし、CYNHNとして活動していく中で、そんな不安は消えていった。
「メンバーが優しくて、みんなの良さを知って、『人間って怖くないんだ』って思えるようになって、『グループって楽しいな』と思えるようになりました。今では、1人で歌う方が寂しいぐらいです」

活動を続ける中で上がった自己肯定感「ファンの人が私に水と肥料を与えてくれた」
CYNHNとして活動していく中で「人間性が大きく変わった」と成長を実感している。「CYNHNを守りたい、大きくしたい。そのために戦わなきゃいけない時もある。そういったことを重ねていくうちに成長できたんだと思います」と、グループの存在が支えとなっている。
「今はこんなに饒舌にしゃべってるじゃないですか! でも昔は本当に人としゃべれなかったんです。『あ、すみません。すみません』だけで人生をやってきました(笑)。自己肯定感が低くて、『自分なんて』とばかり思っていました。でも、ファンの人がめっちゃ褒めてくれるんです。『志希ちゃんはすごいね。絵も描けて、歌も上手で、顔もかわいくて』って褒めに褒めて、9年間ずっと私に水と肥料を与えてくれたんです。おかげで、今では『え、そうかな?』と思えるようになって、自分を気に入ることができました。みんなが愛してくれる私をもっともっと好きでいてもらうためにも頑張るぞ、という気持ちになったんです。いい話ですな(笑)」
デビュー当時に立った初ステージ。「生まれたての小鹿かってぐらい震えてました。しかも、『あ、あ、あ、あの』みたいな感じで。忘れたいぐらいの記憶です」と振り返る。
「それが今では、こんなに人としゃべれるようになった。みんなが口をそろえて言うんです。『本当にたむちゃん(綾瀬の愛称)は成長したね』って。『本当にありがとう』って思います」
長いようで短かった9年間。ここまで活動を続ける原動力となったのは、「歌いたい」という当時からブレることのないシンプルな感情だった。
「自分の歌を歌えていることが大きいです。まだ言いたい感情、あの時に抑え込んで後悔した感情、まだまだみんなに伝えたいことが膨大にあるんです。CYNHNとして表現したい、伝えたいことがあるんです」
□綾瀬志希(あやせ・しき)3月14日生まれ。2016年にJOYSOUNDとディアステージの共同オーディションに合格。翌17年11月1日に『FINALegend』でCYNHNとしてメジャーデビューを果たした。アニメーション制作や絵を描くことを得意とし、グループのミュージックビデオなども手掛けている。また、作詞を担当することもある。グループは、26年9月23日には13thシングル『Opia』をリリース。同11月16日にはZepp DiverCity(TOKYO)でのワンマンライブを開催する。
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