乃木坂46岩本蓮加、前キャプテン・梅澤美波の卒コンで見せた号泣の真意「受け入れるのに時間がかかって」

「やっぱり乃木坂46のキャプテンでいてほしい」。そうポツリと口にしたのは、前キャプテン・梅澤美波の同期・岩本蓮加。加入時から、年上メンバーとして岩本をかわいがり、年下メンバーとして梅澤を慕っていた。9年8か月の時を経て、梅澤はアイドル活動に区切りをつけた。惜別の中、岩本が卒業コンサートで見せた号泣の真意を明かした。

インタビューに応じた乃木坂46の岩本蓮加【写真:高田啓矢】
インタビューに応じた乃木坂46の岩本蓮加【写真:高田啓矢】

青葉坂46メンバーは1年後に3つのグループに配属される

「やっぱり乃木坂46のキャプテンでいてほしい」。そうポツリと口にしたのは、前キャプテン・梅澤美波の同期・岩本蓮加。加入時から、年上メンバーとして岩本をかわいがり、年下メンバーとして梅澤を慕っていた。9年8か月の時を経て、梅澤はアイドル活動に区切りをつけた。惜別の中、岩本が卒業コンサートで見せた号泣の真意を明かした。(取材・文=星川莉那)

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 晴れ晴れしたドレス姿の梅澤を前にし、岩本は絶え間なく流れる涙を抑えられず、言葉を詰まらせていた。ファンが固唾(かたず)をのむ中、号泣する岩本を優しく見つめる梅澤。卒業後でも、友達として親交を深めるメンバーは多いが、梅澤は特別な存在だった。3期生として2016年9月の加入当初から、実の姉妹のような関係性を築いてきた2人。そのステージには確固たる絆があった。

「仕事に対する姿勢も含めて全部好きだったので、乃木坂ではなくなる梅を受け入れるのに時間がかかってしまって。ファンの方も一緒だと思うのですが、芸能界に残ってくれるとしても離れるのはすごく寂しいです。梅がキャプテンになってから変わったこともたくさんあったので、もっと長く6期生には肌で感じてほしかったですし、尊敬する偉大な人でした」

 キャプテンの代替わりは過去にもあった。「私が高校生の時で、立ち直れなくて地に足がつかないような感覚でした」と回顧。それでも気持ちを切り替え、変わりゆく時代の中で「言葉を選びつつ、伝える努力をするようになりました」と自覚も芽生えた。その経験が今回にも生きたようだ。

「今までは、頼りになる同期がたくさんいたのですが、人数が減ってしまって後輩たちに心細い思いをさせたくないですし、安心して過ごしてほしくて。梅がいなくなった今、寂しさを埋められるのは、同期だと思っているので、グループが縮こまらないように寄り添って支えてあげたいです。すごく立派な4期生と『後輩を引っ張っていこう』という雰囲気が、今の乃木坂の色になっていると思います」

 重責あるキャプテンのバトンを受け取ったのは、後輩の5期生・菅原咲月。新体制でまわった毎年恒例の「真夏の全国ツアー」は、「気合いで乗り切る」と“梅澤イズム”を継承。5作ぶりに復帰した選抜メンバーとして、日本各地を駆け抜けた。

「やっぱりファンの方にとって、選抜メンバーでの夏のツアーが一番夢なのかなと。この1年『楽しくいてくれて、10年間残ってくれてありがとう』とたくさん感謝の言葉を伝えてくれてうれしかったです。(選抜復帰を)すごく喜んでくれたので、期待してくれるファンの方に応え続けたいですし、求めてくれるところを目指さないといけないと思いました」

新坂道オーディションへの思いを明かした【写真:高田啓矢】
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舞台『春よ来い、マジで来い』に出演

 グループは15年という、長い歴史を積み重ねてきた。この伝統を守るには、新戦力が必要だ。乃木坂46、櫻坂46、日向坂46につながる坂道オーディションを実施。新グループ・青葉坂46の合格者は、1年期限の活動を経て、3つのグループに配属される。求める人物像は「乃木坂愛」だと即答。未来の後輩に愛あふれるメッセージを送った。

「パフォーマンス力とかは、そのうち(実力が)ついてきますし、みんなで見守ります。まっすぐな愛が一番ほしいですし、これさえあれば、他は何もいらないです(笑)」

 もちろん岩本も、加入する10年前は“一般人”の中学1年生だった。もしアイドルの道を選択していなければ、「保育士」の職業に興味があり、「過酷な仕事だと分かっていますが、すごくやりがいがありそう」と声を弾ませた。もしくは、地元の友人と同じように「OLとして就職しているかな」と笑みがこぼれた。

 当時は最年少メンバーだったため、加入してきた後輩は岩本と同世代も多い。今度は岩本がかわいがる番になった。「後輩とのつながりをすごく大事にしている」と言い、「ご飯に行った時にしか話せないような話もあると思うので、5・6期生との交流を作りたい」と“先輩の顔”をのぞかせた。

 今は伸びしろある後輩の育成に注力。その背景には、他のアイドルの存在がある。個性豊かなアイドルグループが誕生するも、乃木坂46は築き上げたイメージを貫き通す。“一番上の期”を代表して、グループの展望を語った。

「大人数グループは入れ替わりがあるので、変わらず乃木坂の良さを守り続けてることが誇りだと思っています。なので芯がブレないように活動することが一番の目標です」

 1日でも長くグループ、ファンに恩返しを。その一つが、10月23日に幕開けする舞台『春よ来い、マジで来い』の出演だ。「結果を残したい」と“プロ意識”が根付いている。さらにこう続けた。

「口で言うのは簡単なのですが、行動で示せられる人になりたいです。ファンの方に感謝の気持ちや、期待に応えたくて。今回の舞台もですが、一つ一つの仕事が恩返しにつながればいいなと思うので、まずはこの舞台を成功させるように頑張りたいです」

 これまで多数の映像作品に出演してきたが、舞台は遠い存在だった。今回の挑戦が、後輩の背中を押すきっかけになるように。結果にこだわる岩本が先輩としての覚悟を示していく。

□岩本蓮加(いわもと・れんか) 2004年2月2日、東京都生まれ。16年9月4日、乃木坂46の3期生オーディションに合格。18年8月8日発売の21枚目シングル『ジコチューで行こう!』で初の選抜メンバー入り。22年4月1日公開の『世の中にたえて桜のなかりせば』で映画初出演、初主演。24年7月期の関西テレビ『そんな家族なら捨てちゃえば?』でダブル主演として連続ドラマ初主演。25年1月放送の『天久鷹央の推理カルテ』で声優としてテレビアニメ初出演。

ヘアメイク:新山知佳
スタイリスト:鬼束香奈子

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