「シン・ウルトラマン」撮り終えた樋口真嗣監督も「ゴジラ伝説」ライブに感激

音楽ライブ「井上誠プロデュース ゴジラ伝説 熱海絶対防衛ライブ」が23日、「第2回熱海怪獣映画祭」が開催されている静岡・熱海芸妓見番歌舞練場で行われた。

サプライズ登場した樋口真嗣監督
サプライズ登場した樋口真嗣監督

 音楽ライブ「井上誠プロデュース ゴジラ伝説 熱海絶対防衛ライブ」が23日、「第2回熱海怪獣映画祭」が開催されている静岡・熱海芸妓見番歌舞練場で行われた。

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 これは、東宝特撮のトリビュート・コンピ・アルバム「ゴジラ伝説」でシンセサイザー奏者を務めた井上誠がプロデュース、シンセサイザー演奏を務めるもの。井上がかつて所属していたバンド「ヒカシュー」の巻上公一(ボーカル、テルミン)、三田超人(ギター)、坂出雅海(ベース)、清水一登(キーボード)、佐藤正治(ドラム)に加え、トランペット、トロンボーン、バリトンサックス、熱海ゴスペルチーム「Soul Wings」との混成で、故・伊福部昭氏の名曲を演奏した。

 熱海市出身で映画祭スーパーバイザーを務める井上は、ストーリーテラーにもなって、ゴジラの世界観を語りとシンセサイザーの効果音で再現。「ゴジラ」(1954年)のメインテーマで幕開けした後は、熱海が舞台になったシリーズ第3作「キングコング対ゴジラ」(1962年)からテーマ曲などを演奏。南太平洋のファラ島でのシーンで流れる「巨神キングコング」を祀るための賛美歌「巨大なる魔神」では、ダンサーが躍りを披露する演出もあった。

 さらには「空の大怪獣ラドン」(1956年)のマーチ、ゴジラシリーズ第5作「三大怪獣 地球最大の決戦」(1964年)からは“キングギドラのテーマ”、日米合作の特撮映画「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」(1966年)からは3曲をピックアップし、「メカゴジラの逆襲」(1975年)と「ゴジラVSメカゴジラ」(1993年)のテーマ曲の聴き比べもみせた。「モスラ」(1961年)からはザ・ピーナッツの歌声で大ヒットした「モスラの歌」の演奏では「坊主ストリッパー」を名乗るダンサー、清水くるみがインファント島風の踊りを見せ、拍手を浴びていた。

 アンコールを受けて、再登場した井上は「伊福部さんの曲で最もエネルギーに溢れた曲、僕も大好きな曲を演奏したいと思います」といい、「怪獣大戦争マーチ」を演奏すると、観客は手拍子。最後はキングコングに捧げられた「巨大なる魔神」を合唱団とともに披露し、全20曲を終えた。

 終了後には、映画「シン・ウルトラマン」(2021年公開)を撮り終えたという樋口真嗣監督(54)がサプライズで壇上に登場。「84年の復活ゴジラの時以来の素晴らしい演奏を拝聴しました」と感激した様子。樋口監督も11月30日に東京・成城学園前の澤柳記念講堂ホールで、作家・小松左京氏の映像作品の音楽を集めたコンサート「小松左京音楽祭」でナビゲーターを務める。

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