「ウルトラマン」シリーズの田口清隆監督がユーチューバーになっていた

「ウルトラマン」シリーズの田口清隆監督(39)が主宰する「全国自主怪獣映画選手権 熱海傑作選」が23日、「第2回熱海怪獣映画祭」が開催されている静岡・熱海の国際観光専門学校熱海校で行われた。

「全国自主怪獣映画選手権 熱海傑作選」を行った田口清隆監督
「全国自主怪獣映画選手権 熱海傑作選」を行った田口清隆監督

「ウルトラマン」シリーズの田口清隆監督(39)が主宰する「全国自主怪獣映画選手権 熱海傑作選」が23日、「第2回熱海怪獣映画祭」が開催されている静岡・熱海の国際観光専門学校熱海校で行われた。

「全国自主怪獣映画選手権」は5年前、鳥取の映画祭「米子映画事変」から依頼を受けた田口監督が「自主怪獣映画を上映したいヤツはオレに連絡をくれ」とツイッターで呼びかけたことからスタート。たちまち好評を博し、全国の映画祭から「ぜひやって欲しい」とオファーが殺到し、5年間で早くも15回を数える。

 田口監督は「これまで、いろんな映画祭に呼ばれました。今回は米子映画事変(11月8~10日)とBeppuブルーバード映画祭(11月29日~12月1日)に挟まれての開催で、熱海では初めて観る方も多いと思ったので、傑作選にしました。選手権にすると、ピンからキリまで集まるのですが、今回はピン中のピンです」と自信満々。

 特撮業界に多数人材を輩出しているという武蔵美術大学出身の井上森人監督による、昨年の東京大会優勝作「無明長夜の首無しの怪獣」(2018年)、ユーチューバー「田中安全プロレス」として活動する田中まもる監督が全てのパートをこなした「ドラゴンザウラーバトルゾーン」(2018年)などが上映された。

 職業監督ながら、趣味の範囲を越えた本格的な自主映画も製作する田口監督も作品を提供。ヒロインが操縦するセクシーな女性型ロボットが怪獣と対決する中、彼氏の浮気現場を目撃する騒動を描いたコメディー「女兵器701(ジョヘイキセブンオーワン)」(2017年)、地球外生命体が密かに地球に潜伏する世界を舞台にしたユーチューブ配信ドラマ「UNFIX 特別編集版」(2018年)の2本を上映し、拍手を浴びていた。

 田口監督は「僕はもともと、自主映画出身。製作費は監督自身が負担するものだと思っていたのですが、お金を出したいという人が現れて、初めて人の金で映像を作り、ユーチューバーになりました。『UNFIX』は毎月、無料で観ることができるので、よかったら、観てください」とPR。終了後には「女兵器701」のブルーレイの即売会も行ったが、売り上げは好調だった。

 映画祭のスーパーバイザーを務める「平成ガメラ」シリーズなどで知られる熱海市在住の脚本家、伊藤和典氏からは「来年開催予定の第3回でも全国自主怪獣映画祭をやってほしい」とのオファーを受けていた。

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