「平成ガメラ」の伊藤和典氏「ウルトラマン」の田口清隆監督が「第2回熱海怪獣映画祭」に集結

「第2回熱海怪獣映画祭」が11月22日に開幕した。初日は静岡・熱海市の起雲閣で「熱海と怪獣」をテーマにしたオープニングシンポジウムが開催され、「平成ガメラ」シリーズなどで知られる脚本家、伊藤和典氏(64)、音楽家の井上誠氏、「ウルトラマン」シリーズの演出や「全国自主怪獣映画選手権」を主宰する田口清隆監督(39)らが登壇した。

「第2回熱海怪獣映画祭」が開幕し、初日はオープニングシンポジウムが開催された
「第2回熱海怪獣映画祭」が開幕し、初日はオープニングシンポジウムが開催された

キャッチフレーズは “熱海を怪獣の聖地に"「第2回熱海怪獣映画祭」が開幕

「第2回熱海怪獣映画祭」が11月22日に開幕した。初日は静岡・熱海市の起雲閣で「熱海と怪獣」をテーマにしたオープニングシンポジウムが開催され、「平成ガメラ」シリーズなどで知られる脚本家、伊藤和典氏(54)、音楽家の井上誠氏、「ウルトラマン」シリーズの演出や「全国自主怪獣映画選手権」を主宰する田口清隆監督(39)らが登壇した。

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 同映画祭は、熱海市が「キングコング対ゴジラ」(1962年)や「巨大獣ガッパ」(67年)などの怪獣映画の舞台となっていることから、「熱海を怪獣の聖地に」をキャッチフレーズに世界へ発信しようと地元民が企画。これに、熱海市在住の伊藤氏、熱海市出身、湯河原在住の井上氏のクリエイターが賛同し、昨年秋に第1回が開催された。今年4月には「一般社団法人 熱海怪獣映画祭」として法人格を取得し、その活動を本格化させている。

 シンポジウムでは娯楽映画研究家の佐藤利明氏(56)が司会を担当。オリジナル怪獣「ギガラ」が熱海の街を襲うという映画祭メインビジュアルを担当したイラストレーターの開田裕治氏(66)は「僕の怪獣原体験を画にした。全身にトゲがあるのは着ぐるみにはしにくいので、画ならではの表現の怪獣。僕にとっての怪獣は、着ぐるみがベース。人間的な影を負っていると、怪獣になるんです」と明かした。

(左から)伊藤和典氏、井上誠氏、田口清隆氏、開田裕治氏
(左から)伊藤和典氏、井上誠氏、田口清隆氏、開田裕治氏

怪獣映画を熱海から世界へ広げていく

 東宝特撮のトリビュートアルバム「ゴジラ伝説」(83年)でのシンセサイザー演奏などで知られる井上氏は23日夜に音楽ライブ「ゴジラ伝説 熱海絶対防衛ライブ」をプロデュース。「小学校の時に、『キングコング対ゴジラ』を観た熱海で、念願のライブができる。しかも市民と一緒にできるというのが嬉しいです。音楽が持っている力を引き出したい」と意気込みを語り、伊藤氏は「リハーサルを観てきたが、怪獣のDNAが流れている人が聴くと、やばいです。言語化できないものが溢れ、涙腺が崩壊します」と話した。

「全国自主怪獣映画選手権」(23日上映)を主宰する田口監督は「5年くらい前に『米子映画事変』の時に、『怪獣映画を上映したいやつは連絡をくれ』とツイッターで募集したら、たくさん反響があり、以来、いろんな映画祭でやっている。今回で15回ですが、最近の中から傑作選を上映します。監督は小学生から40代まで。始めの頃に応募した人たちの中には業界に入った人もいる」と話していた。

 映画祭代表理事の永田雅之氏(48)は「市民有志の力を結集しつつ、飲食店の協力を得て、熱海全体を怪獣の街にしたい。子供から大人まで、怪獣はよく分からないけども、楽しそうだなと思えるものにしたい。映画祭というと、堅苦しいので、祭りというような感じだと受け取って欲しい。怪獣映画と紐付いた映画祭は、世界にも例がないと思うので、熱海から世界へ広げていきたい」と語り、早くも来年の開催も明らかに。映画祭は24日まで熱海市内の3会場で11本の怪獣映画を上映。ほかにも、音楽ライブやお絵かきコンテストを行い、延べ3000人を動員したいという。

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