デジタル化する社会で“はんこ”が生んだ芸術 思わず感心「大切に取っておきます」
さまざまなビジネスシーンで活躍している事務用スタンプ。デジタル化が進む中でも、社内外でのやり取りに欠かせないアイテムの1つだ。しかし、便利さが故に思わぬ“失敗”をしてしまうことも……。二次元コンテンツのデザインを中心に幅広い分野のアートディレクションを手掛けている「草野剛デザイン事務所」(@kusano_design)が投稿したツイートに、共感の声が集まっている。
「シヤチハタ」公式ツイッターは応急処置的な“裏ワザ”を伝授
さまざまなビジネスシーンで活躍している事務用スタンプ。デジタル化が進む中でも、社内外でのやり取りに欠かせないアイテムの1つだ。しかし、便利さが故に思わぬ“失敗”をしてしまうことも……。二次元コンテンツのデザインを中心に幅広い分野のアートディレクションを手掛けている「草野剛デザイン事務所」(@kusano_design)が投稿したツイートに、共感の声が集まっている。
「スタンプ台にシャチハタを押したデザイナーがいますね」というコメントに添えられた写真には、赤いスタンプ台に「請求書在中」という文字が美しくくっきりと刻まれている。同事務所の社員がインクが充填されていることを知らないまま、うっかりスタンプ台に押してしまったようだ。
投稿には1万2000以上のいいねが集まり、「あるあるある」「こうなったいきさつが分かり過ぎ」「不覚にも笑った」という“経験者”からの声も。さらには、「シヤチハタ株式会社」の公式ツイッターからは「事務用スタンプあるあるだ~! (相当な年数が経っていなければ)スパチュラやヘラのようなものでその箇所をシューッシューッと撫でて頂くと、スタンプ台に馴染んで消える」と、応急処置的な“裏ワザ”も寄せられた。
同事務所の担当者に話を聞くと、このような失敗を見たことは初めてだったとのこと。「あまりにも綺麗に押されすぎてて理解に時間がかかりました。でもキレイにレイアウトされているので流石デザイナーの仕事(?)」と、均等に真っすぐ押されたはんこを見て、普段から良い仕事をしている社員に感心した様子だ。
さらに、担当者は「呟いた際は誰が押したのかわからなかったのですが、自分の所業が拡散されている状態を見てヤバいと思ったのか、翌朝、該当社員が新しいスタンプ台を買ってきました(笑)」という後日談も語ってくれた。ある意味“芸術”といえるこのスタンプ台については「作品として大切に取っておきます」という。失敗も笑いに変え、作品としてとらえる――。デザイン事務所ならではの粋なセンスに脱帽した。