第175回芥川賞に小砂川チト氏「頭が真っ白」と喜び 直木賞は朝倉かすみ氏

「第175回芥川賞・直木賞発表・記者会見」が15日に都内で開かれ、芥川賞は小砂川チト氏(こさがわ・ちと)の『ゾンビ回収婦』に、直木賞は朝倉かすみ氏(あさくら・かすみ)の『けんぐゎい』に決まった。受賞が決まったばかりの両氏が喜びを語った。

「第175回芥川賞・直木賞発表・記者会見」に出席した小砂川チト氏(右)、朝倉かすみ氏【写真:ENCOUNT編集部】
「第175回芥川賞・直木賞発表・記者会見」に出席した小砂川チト氏(右)、朝倉かすみ氏【写真:ENCOUNT編集部】

「第175回芥川賞・直木賞発表・記者会見」

「第175回芥川賞・直木賞発表・記者会見」が15日に都内で開かれ、芥川賞は小砂川チト氏(こさがわ・ちと)の『ゾンビ回収婦』に、直木賞は朝倉かすみ氏(あさくら・かすみ)の『けんぐゎい』に決まった。受賞が決まったばかりの両氏が喜びを語った。

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 小砂川氏は、1990年岩手県盛岡市生まれ。慶応大文学部卒業、同大学院社会学研究科心理学専攻修了。2022年『家庭用安心坑夫』で、第65回群像新人文学賞を受賞し、デビューした。

 受賞について、小砂川氏は「この度はありがとうございます、今、胸がいっぱいで。人生にこういうことが起こることもあるんだなと。頭が真っ白です」と感無量の様子で語った。

『ゾンビ回収婦』の中では、主人公の心拍数が1分間で「130」を超えて警告が出される描写にちなみ、記者から「今どれくらいの心拍数か」と問われると、「結構すごいと思います」と照れ笑いを浮かべ、会場を和ませた。

 今後の展望については「純文学というジャンルで書かせていただいています。かっこよさと、どこかに可愛らしさもある、人懐っこい文学になってくれるといいなと思いながら送り出しています。次の作品もこれまで通り、読んでくださる方に喜んでいただけるような作品を書けたらと思っています」と語った。

 また、仕事を奪われる主人公にちなみ、小説家として今後AIに仕事を脅かされることへの考えを問われると、「奪われるということは起こってくるのかもしれませんが、個人のスタンスとしては比較的どうでもいいかなと。AIが上手に面白い小説を書いたとしても、それで書くのをやめるのかと言われたら、そうではありません。負けることがあるかもしれませんが、自分が作りたいうちは作ってもいいのかなと考えています。まだAIを完全に信用しているわけではありませんが、いろいろあるかもしれないですし、なんとかなるんじゃないかというスタンスです」と語った。

 朝倉氏は、1960年8月10日北海道小樽市生まれ。北海道武蔵女子短期大卒。2003年、『コマドリさんのこと』で第37回北海道新聞文学賞、04年『肝、焼ける』で第72回小説現代新人賞を受賞。05年、両作品を収録した『肝、焼ける』でデビュー。受賞について、朝倉氏は「ドキドキしています」と喜んだ。

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