ニッポンの社長、ダブルインパクト初代王者で「扱い変わった」 グリーン車&NGK出演…大会継続を懇願「終わらんといて!」

漫才とコントの二刀流日本一を決めるお笑い賞レース『アサヒビール スマドリ ダブルインパクト2026 漫才&コント二刀流No.1決定戦』の決勝戦が、20日午後7時から3時間にわたって日本テレビ系で生放送される。大会の初代王者であるニッポンの社長・辻クラシックとケツがこのほど囲み取材に応じ、昨年の優勝や今大会の見どころについて語った。

囲み取材に応じたニッポンの社長【写真:ENCOUNT編集部】
囲み取材に応じたニッポンの社長【写真:ENCOUNT編集部】

ダブルインパクトは「両方やっていた人が報われる大会」

 漫才とコントの二刀流日本一を決めるお笑い賞レース『アサヒビール スマドリ ダブルインパクト2026 漫才&コント二刀流No.1決定戦』の決勝戦が、20日午後7時から3時間にわたって日本テレビ系で生放送される。大会の初代王者であるニッポンの社長・辻クラシックとケツがこのほど囲み取材に応じ、昨年の優勝や今大会の見どころについて語った。

『ダブルインパクト』は昨年、漫才とコント両方の頂点を決める新たなお笑い賞レースとして誕生し、記念すべき初回となる前回大会は2875組がエントリー。かもめんたる、スタミナパン、コットン、セルライトスパ、ニッポンの社長、ロングコートダディ、ななまがりの7組が決勝に進み、ニッポンの社長が総合得点949点で漫才&コント“二刀流”の挑戦に立った。

――優勝から1年が経った今振り返ってみて、大会を制することができた最大の要因は。

辻クラシック(以下、辻)「審査員さん(千原ジュニア、中川家・剛、フットボールアワー後藤輝基、アンガールズ田中卓志、ナイツ塙宣之)が関西の人も多かったし、年齢も他の大会より少し上のレジェンド級でした。構成とか細かいことより、めっちゃ笑いながら審査してくれはる人たちだったので、僕らのバカバカしい感じは相性が良かったのかもしれません」

ケツ「漫才もコントも結構声を張るネタやったんですけど、全力で声を出したのが、願いが届いたかなって感じです(笑)」

――ダブルインパクトが他のお笑い賞レースと違う点について。

辻「去年ほんまにいきなり現れたので、気づいたら戦っていたみたいな感じでした(笑)。予選から(漫才とコント)どっちもやるということで、今まで両方やっていた人が報われる大会やなと思いました。特に昨年はいきなり始まったので、急にコントし出したり、漫才し出した人らはやっぱり決勝にいなかった。普段からどっちもやっている人が決勝に行けたのは、両方やっている人がありがたい大会でしたね」

ケツ「ファイナリストも、言うたら大会側も結構手探りの部分があったと思います。だからこそ、こちらも緊張がやわらいでいたので、今年出ていたらまたどうなっていたんだろうとは思います」

総合得点949点で『ダブルインパクト』を優勝した【写真:ENCOUNT編集部】
総合得点949点で『ダブルインパクト』を優勝した【写真:ENCOUNT編集部】

“初代チャンピオン”として認知

――『ダブルインパクト』の初代王者として、扱われ方が変わったなど変化はありましたか。

辻「漫才とコントのいいとこ取りみたいな感じで、両方仕事をいただけるようになりました。いろんな番組にも呼んでいただきましたし、吉本(興業)からの扱いは変わりました(笑)。(移動が)グリーン車になったのと、NGK(なんばグランド花月)に定期的に呼んでいただけるようになりました。目標にしていたことやったんでうれしいですね」

ケツ「会社に対して、『どっちもできますよ』『やらせてください』というアピールになりました。大会チャンピオンとして認めていただけるようになったのが一番大きいかもしれないです」

辻「街中でもめっちゃ声を掛けられるようになりました。『初代』って言われます(笑)。行きつけの居酒屋とかも今まで全然知ってへんと思ったら、『こないだ優勝してましたよね』といきなりサービスしてくれたり。チャンピオンとして街の人が接してくれることが多いですね」

ケツ「優勝直後に、生き別れた親父から3年ぶりぐらいに電話かかってきて(笑)。『見てたで』みたいな」

辻「生き別れた親父から3年ぶりってめっちゃしょうもない(笑)。電話ちょいちょいしてんのかよ(笑)」

ケツ「でも、15年ぐらい会ってはいないんですけど」

辻「どう思っていいか分からん。3年ぶりやったら(笑)」

ケツ「母親から頼まれるサインの枚数が増えたり、後輩から『お金貸してください』と言われるようになったりしました」

――優勝賞金1000万円はどのように使いましたか。

辻「テレビを見ていた時、『M-1』の賞金が(税金など)いろいろ引かれて(1人)450万円ぐらいと聞いてたんですけど、408万ぐらいやったんで、『408(万)か』となりました(笑)。結構将来も不安なので、NISAとかiDeCoとか……。あと引っ越しをして、リクガメ1匹買ったら知らん間になくなっていました(笑)」

ケツ「僕はダブルインパクトの前日に結婚を発表しまして、賞金で新婚旅行にハワイ行ったのと結婚指輪を買いました。優勝していなかったら(行き先は)熱海とかになっていたかもしれません(笑)」

今年の決勝はルール変更

――今大会はななまがり、蛙亭、ダンビラムーチョ、TCクラクション、今夜も星が綺麗、滝音、ドンデコルテ、ビスケットブラザーズの8組がファイナリストに名を連ねました。また決勝のルールも、漫才(4分)&コント(4分)の2ネタで先にどちらをやるか選択でき、上位5組が2ndステージに進出(1stステージの点数が低い順に披露)し、合計得点で王者が決定する形に変更となりました。

辻「仲が良い人や尊敬する人がいるので、今年一緒に戦わなくて済んでよかったなと思います(笑)。漫才と漫才とかコントとコントやったらどっちも良さがあるから難しいんですけど、漫才とコントなので選びやすいと思います。皆さん、(1本目でどちらをやるか)もう決まっていそうな気がします」

ケツ「去年はコントからやっている方が多かったんですけど、今年は漫才メインの方も去年と違って多いので、そこは雰囲気が変わってくる気もしますし、見どころだと思います」

辻「(ルール変更は)優勝には影響しないでしょうね。(2本目を)できないのは、5位以下ですもんね。5位以下やとなかなか大逆転は難しいと思うので。ファイナリストたちはあまり気にしていないと思います。優勝するなら1位、2位通過を狙っていると思うので、モチベーションには全く関わらへんかなと。逆に『落ちたくない』みたいな感じで、必死に来る気がします」

ケツ「より見てもらいたい方、自信のある方のネタを1本目に持ってくるのかなと思います」

辻「誰かが言ってたんですけど、一番つらいのは、1本目に完全にスベった人がもう1回出てくるっていう(笑)。お客さんから見ても『完全にスベった人や』ですから、1本目終わりで『もう絶対無理なんで帰りたいです』と言っているヤツもいましたね(笑)。僕らはそんなスベるとかなかったんですけど、それはつらかったかもしれないですね」

――初代チャンピオンとして、今後の『ダブルインパクト』に期待することは。

辻「(女芸人No.1決定戦)『THE W』は今年ないって報道を見たんで、この大会はほんま終わらんといてくださいよ。『ダブルインパクト初代チャンピオン』という肩書きがなくなっちゃうんで(笑)。今回のファイナリストを見ても、誰が優勝するか分からへんぐらい豪華。二刀流なので難しいですけど、どんどんエントリー数も増えてほしいですし、僕らも盛り上げていきたいです。ほんまずっと続いてほしいです」

ケツ「ほんまに一生続いてほしいと思います。続いて盛り上がれば盛り上がるほど、僕らも恩恵があるかもしれないですから(笑)。『ダブルインパクト』を見て、『やっぱり芸人おもろいな、かっこいいな』と思ってくれる人がたくさん出てきたらいいなと思います」

□ニッポンの社長(にっぽんのしゃちょう)2013年に辻クラシックとケツの2人でコンビ結成し、コントと漫才の“二刀流”で独自の笑いを追求。20~24年に『キングオブコント』で5年連続ファイナリストになると、25年には漫才とコントの二刀流日本一を決めるお笑い賞レース『ダブルインパクト』で初代王者に輝いた。辻がネタづくりを担当。

トップページに戻る

あなたの“気になる”を教えてください