立川志らく、ヒカルを“客分の弟子”に迎え入れ「批判は当然」 明治座での初公演も決定

落語家の立川志らくが、YouTuberのヒカルを「客分の弟子」として迎え入れることを、3日に発表した。これに伴い、8月3日に東京・明治座にて記念すべき初公演『立川さぎ志独演会』を開催する。

立川志らく(左)とヒカル【写真:ENCOUNT編集部】
立川志らく(左)とヒカル【写真:ENCOUNT編集部】

YouTube対談を経て互いにリスペクトを抱く

 落語家の立川志らくが、YouTuberのヒカルを「客分の弟子」として迎え入れることを、3日に発表した。これに伴い、8月3日に東京・明治座にて記念すべき初公演『立川さぎ志独演会』を開催する。

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 弟子入りに至る背景には、SNS上での「タモリ論争」を経て実現したYouTubeでの緊急対談があった。一触即発の空気が予想される中、対話が始まると空気は一変し、志らくは、ヒカルの持つ圧倒的な「しゃべりの才覚」「言葉の力」を大絶賛。かつて落語界に革命を起こした自身の師、故・立川談志さんを引き合いに出し、「もし談志が生きていたら、絶対にヒカルを気に入って面白がっていたはずだ」と最高級の評価を送り、2人は言葉を交わす中で互いの表現論に深いリスペクトを抱き始めた。

 YouTube対談を経て、ヒカルは実際に志らくの落語を客席から鑑賞。伝統芸能の極致である志らくの高座、その圧倒的な芸の力と客席を支配する空気を目の当たりにし、すさまじい衝撃を受けた。高座で聴いた古典落語のストーリーやその奥深さに魅了されたヒカルは、さっそく自分なりの解釈を交えた「落語解説」という形で、友人や自身の配信で披露。すると、その解説が「ものものしく分かりやすくて面白い!」と大絶賛を受けることとなった。そこで落語という芸能が持つ真の魅力に気付くと同時に、自身のこれまでの歩みやしゃべりの技術を顧み、「自分自身、落語に向いているのではないか」という直感と、表現者としての新たな野心が芽生え出したという。

 そこで、ヒカルは志らくへLINEを通じて「弟子入り」をダイレクトに直訴。ネットのカリスマからの本気の覚悟に対し、志らくは「その言葉、待っていました」と二つ返事で快諾し、異例の「客分の弟子」入りが現実のものとなった。

 二つ返事で弟子入りを許可した背景には、志らくがまさに執筆中であった書籍『落語滅亡論』に込めた、伝統芸能の未来に対する強い危機感があったという。先細りしていく古典芸能の世界にどのように新しい風を吹き込むべきか、その答えを模索していた最中に出会ったのが、ネット界の覇者であるヒカルだった。

 記念すべき初公演となる『立川さぎ志独演会』は、8月3日に明治座にて上演される。

○立川志らく
「YouTuberのヒカルを弟子にする事にしました。全方向に喧嘩を売る姿、自信過剰でありながら怯えがあるところが若い頃の志らくにそっくり。批判は当然ながらあります。でも才能のある若者のやる気を受け止めるのが年長者の役目。そしてその事が滅亡に向かう落語界を救うひとつになる事だと信じています。批判するのは落語ファンに多い。だからダメんだよ」

○ヒカル
「まさか志らく師匠の弟子になって明治座の舞台に立つなんて、本当に人生何が起こるか分からないです。『本物の芸』を目の当たりにして、自分もここで挑戦したいと確信し、すぐにLINEで直訴しました。一人の表現者として明治座の舞台に本気で立ちます。目指すは武道館です」

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