シーザー武志の激烈武勇伝 前田日明もビビった関西の“元祖・路上の伝説”
鉄パイプにバットに日本刀も…校庭に50人が待ち受ける。
――悪いことですね(苦笑)
「でも鼻が効くんですよ。仲間の1人に少年院から出てきたヤツがおって、同じように悪さしてる時に、俺が『行くぞ』って言っているのに、そいつがしつこくやったんですよ。そしたら警察が来て。『逃げろ!』って逃げて。俺と逃げたヤツはみんな助かったりね(笑)」
――そこは逃げ切ったと。
「だけど次の日だったかな。みんなまた集まろうって集まったら、いるはずのヤツが2、3人いない。どうしたんだろ? って思いながら、次の日に学校に行ったら、緊急集会で校長が『どうしようもない1年生がいる。学校の恥です』みたいなことを言っていて、俺たちと同じようなヤツがおるんやなーって思いながら、教室に入ったら担任が『村田、分かってるやろうな』って」
――そこで初めて理解できたと。
「そう。俺のことか! って(笑)。そのまま覆面(パトカー)で難波署まで連れて行かれて。いや、その前に自宅に連れて行かれて、『取った物があるだろ。それを出せ』って言われて、それを持って出頭みたいな。だけど(警察署に)着いて、腹が減っていたんで、『飯食っていいですか?』って弁当食って(笑)」
――まずは飯からと。
「そしたらその少年院に入ったヤツがみんなしゃべったらしくて、『お前が一番悪い』って言われているぞって。ま、それはそれでいいよって。でもその時は、俺のお袋が泣いて謝ってくれてね。結局、証拠不十分てことで少年院には行かなくて済んだね」
――結構、凄い乱闘とかあったんじゃないかと。
「乱闘はありましたよ」
――それは総勢何人くらいの?
「そんな大したことじゃない。だけど高校の時にあったな。学校の校庭に、朝鮮高校のグループが50人くらい来ていたね」
――50人!
「こっちは2、3人しかいないから、『先輩、いっぱい来てますよ』って言われて、『そうか』って答えた後に、もう1人の友だちと『今日は裏から帰ろうか』ってね(笑)」
――50人は回避したと。
「また今度会った時に、1人ひとりやればいいから。今行ったら損やってね。向こうは鉄パイプとかバットだけじゃなくて日本刀を持ってるヤツもいたしね」
――日本刀!
「そんな思い出もあります(笑)」
――50人と乱闘にならずに避けられてよかったですね。
「避けたというか帰っただけ(笑)。俺、結構あるよ、そういうの」