「エール」久志役・山崎育三郎が明かす撮影秘話 森山直太朗と舞台裏で意気投合

山崎育三郎演じる久志のクライマックスシーンにいよいよ突入する【写真:(C)NHK】
山崎育三郎演じる久志のクライマックスシーンにいよいよ突入する【写真:(C)NHK】

12月2日には「エール」をきっかけに森山直太朗が作詞・作曲を手掛けた新曲が発売

「今までは高校球児の熱い青春のイメージで前向きな曲だと思ってたのが、アカペラでポツポツと歌った時にまったく違う楽曲に聞こえてきて。作詞家の方が足をけがして、もう野球を続けられないというどん底の気持ちを歌う切ないバラードのように聞こえる瞬間があった。あらためて役を通して気づきました」

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 12月2日には「エール」での交流をきっかけに藤堂先生役の森山直太朗が作詞・作曲を手掛けた新曲「君に伝えたいこと」が発売される。森山については「アーティストとして音楽の話をすることも多くて、朝ドラのメイク室で直太朗さんと楽曲制作の話をしていくなか意気投合して、楽曲提供してくださることになりました。僕からしたら青春時代からずっと聞いてる憧れの方。それからはとんとん拍子。すごいスピードで作ってくださって、これだと思う曲を直太朗さんとお話しして選ばせていただきました」と今回の新曲誕生の経緯を説明。「藤堂先生と久志の関係にも重なるような詞。朝ドラで恩師と生徒という関係だからこそ生まれた楽曲だと思っています」と思いを込める。

 この1年、新型コロナウイルスの影響で自身も舞台やコンサートの中止を数多く経験。今もコロナ禍を耐え続ける視聴者への“エール”として「何か言葉でというよりは、『栄冠は君に輝く』という歌で思いを届けられたら。実はこの歌うシーンを一番初めに収録したんです。いきなりクライマックスからの撮影で、積み重ねた芝居があってのものではなかったので、どこまで自分がそこに思いを込められるかを考えた。自分としては役を超えて、今の状況で戦う皆さんにエールが届くように歌わせてもらった」と話した山崎。その渾身の独唱が楽しみだ。

■山崎育三郎(やまざき・いくさぶろう)1986年1月18日生まれ、東京都出身。2007年にミュージカル「レ・ミゼラブル」のマリウス役に抜擢以降、「モーツァルト!」、「ミス・サイゴン」、「エリザベート」、「プリシラ」など数多くの舞台に出演。近年は「下町ロケット」や「おっさんずラブ-in the sky-」、「私たちはどうかしている」などドラマにも多く出演。一方で歌手活動も行うなどマルチに活躍を続ける。連続テレビ小説「エール」では佐藤久志役を熱演中。

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