「辞められないんだ」RIZIN未勝利の酒井リョウが“戦い続ける理由” あふれた16年分の涙「いつまでやれるか」
東北地方で6日に初開催される格闘技イベント「RIZIN LANDMARK 14 in SENDAI」(仙台・ゼビオアリーナ仙台)。第6試合のヘビー級マッチでは酒井リョウ(39=レンジャージム)がRIZIN初勝利を目指し、貴賢神(29=フリー)と対戦する。8月開幕の「ヘビー級GP」の最後の枠を懸けた査定試合となる一戦。キャリア最大級のチャンスを前に、ベテランが思いを打ち明けた。

酒井リョウが「ヘビー級GP」の査定試合に挑む
東北地方で6日に初開催される格闘技イベント「RIZIN LANDMARK 14 in SENDAI」(仙台・ゼビオアリーナ仙台)。第6試合のヘビー級マッチでは酒井リョウ(39=レンジャージム)がRIZIN初勝利を目指し、貴賢神(29=フリー)と対戦する。8月開幕の「ヘビー級GP」の最後の枠を懸けた査定試合となる一戦。キャリア最大級のチャンスを前に、ベテランが思いを打ち明けた。
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「やり続けてきたから、辞められないんだ」
試合2日前の会見で、思いが涙とともにあふれ出した。「自分でもなぜ泣いているのか分からない」。決戦を前に、抱え込んでいた感情が一気にこみ上げた。
かつてDEEPでメガトン級の暫定王座を獲得した酒井だが、決してスポットライトを浴び続けてきた格闘技人生ではない。プロ16年目でMMA戦績は29戦15勝14敗。勝利の喜びと同じ数だけ、敗北の絶望をリングで味わってきた。
2020年にRIZINに初参戦したが、いまだに勝ち星はない。昨年8月にはDEEPメガトン級王座決定戦に3R・KOで敗戦。サッカーボールキックを頭部に蹴り込まれ、そのままケージ内で意識を喪失した。
何のために戦うのか。シンプルな質問に言葉が詰まった。「色々思い出すんですよね。やってきたことを」。戦い続けた者にしか分からない意地があった。
今年3月にDEEPで再起戦に勝利。RIZINから再びオファーが舞い込んだ。決して片道切符でない。「ヘビー級GP」への出場がかかった決戦だった。
今大会には両親を初めて試合に招待したと明かす。「応援に応えたい。家族ができてから強くなった。子どもにかっこいいところを見せたい」。守るべき存在が戦い続ける理由だ。
「ずっとやっていると思うようにいかないことが多くて。初めてRIZINに出た時からここまで6年かかった。明後日それをぶつけたい」。涙が何度もほほを流れたが、最後には引き締まった表情で前を見据えた。
格闘家が描く夢にはおそらく期限も存在している。「いつまでやれるか分からない」。来年3月に40歳を迎える酒井にも、その足音は聞こえているかもしれない。それでも戦い続ける。プロ16年、30戦目で巡ってきた大一番。ベテランは全てを背負い、仙台のケージへ足を踏み入れる。
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