大阪・難波を拠点に活動するアイドルグループ「NMB48」が23日、大阪城ホールで「NMB48 10th Anniversary LIVE ～心をひとつに、One for all,All for one～」を開催。新型コロナウイルス感染症予防対策が取られたライブには、52人の現役メンバーに加え、山本彩、渡辺美優紀、山田菜々ら、18人の卒業生もゲスト出演し、10周年を祝うに相応しい豪華な顔ぶれのイベントとなった。

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　オープニングを飾ったのは、2011年1月1日に産声を上げたNMB48劇場公演の同タイトル曲「誰かのために」。冒頭、白間美瑠のアカペラによる歌声が大阪城ホールに響き渡ると、客席に灯るサイリウムが静かに揺れ始めた。

　NMB48の10年の歴史を楽曲で振り返るパートは、難波鉄砲隊其之九による「告白の空砲」からスタート。女子力ユニット「Queentet」が生まれるきっかけとなった「Which one」では、メンバーの吉田朱里、渋谷凪咲、村瀬紗英に続いて、卒業生の太田夢莉が登場すると、客席から思わず声が上がる。

　木下百花が在籍中に脚本・演出を手掛けて話題を呼んだ「百合劇場」も登場。チームMの現役メンバーに加えて、卒業生もステージに。谷川愛梨、川上礼奈、三田麻央、高野祐衣、そして木下が現れるたびに、会場から驚いたような歓声と大きな拍手が沸き起こる。

「らしくない」では白間とダブルセンターを務めた矢倉楓子がサプライズ登場。「ハートの独占権」では、9月に卒業を発表した山田寿々が、姉で元メンバーの菜々と姉妹デュオを披露した。

　また、2013年に初出場を果たした「第64回NHK紅白歌合戦」で披露した「カモネギックス」や、初のオリジナル公演「ここにだって天使はいる」の公演楽曲「青い月が見てるから」では当時の衣装でパフォーマンスと、懐かしさがこみ上げる一幕もあった。