柔道家・篠原信一氏の絵本作家デビュー作となる「ニコのおくりもの」が、1(ワン)並びの11月11日に発売される。

　2000年シドニー五輪柔道男子100キロ超級銀メダリストの篠原氏が絵本作家デビューを飾る。花が大好きな犬のニコが、たくさんの友達に色とりどりの花をプレゼントし、みんながニコニコになる、心温まる物語となっている。

　コロナ渦で生花店の花の苗が廃棄されている現実に胸を痛めた篠原氏が、愛犬のゴールデンレトリバー(2歳・雌)をモデルにし、花の持つ力を伝えようと筆を持つことを決意したという。

　作中のニコが出会う人間、動物、魚、鳥、昆虫、植物は、どれも繊細な色使いで描かれており、篠原氏の絶妙なタッチが光る。色鉛筆ならではの柔らかな風合い、優しい言葉の響きに、子どもたちが夢中となりそうだ。