【DEEP】竹林エル、分岐点の一戦でイ・イェジに判定負け 悔し涙が「一生止まらない…」
格闘技イベント「DAYS Presents DEEP JEWELS 53」が24日、東京・ニューピアホールで行われた。セミファイナルでは、“伊澤星花チャレンジ”竹林エル(22)がイ・イェジ(26=韓国)と対戦し、1-2の判定負けを喫した。竹林は判定を聞いた直後から、大会終了後に会場をあとにするまで涙が止まらなかった。

「自分のやりたいことが全くさせてもらえませんでした」
格闘技イベント「DAYS Presents DEEP JEWELS 53」が24日、東京・ニューピアホールで行われた。セミファイナルでは、“伊澤星花チャレンジ”竹林エル(22)がイ・イェジ(26=韓国)と対戦し、1-2の判定負けを喫した。竹林は判定を聞いた直後から、大会終了後に会場をあとにするまで涙が止まらなかった。(取材・文=島田将斗)
「なんか、一生止まらない……」。竹林の目からは、涙があふれては拭い、またあふれ出すことの繰り返しだった。
昨年11月、顎の大けがから約2年ぶりの復帰を果たし、ここまで2連勝。今年2月には海咲イルカを相手に2R・TKO勝ちを収め、自身初のフィニッシュ勝利も飾っていた。この一戦は、次なるトップ戦線へ上がるための“査定試合”としての意味合いも込められていた。それだけに「ただただ悔しかった」。

試合は、得意のスタンドで戦わせてもらえなかった。イェジにテイクダウンされると、下から必死に体勢を変え、時にはマウントを取り返すシーンもあったが、相手はなかなか立たせてくれなかった。
「やりたいことをさせてもらえなくて。(相手が)ガードの中に入ってるときも、ずっと立たせないように顔を胸の中心あたりに置かれて、両手を持たれて、ずっと漬けられてしまった。殴ろうとするとまた手を持たれて、動くとずらされて。自分のやりたいことが全くさせてもらえませんでした」

それでも、何度か見せ場は作っていた。2R終了直前には、グラウンドの下からパウンドを浴びる展開を耐え抜き、体勢を起こして上のポジションを奪取。ジャッジに好印象を与えていた。直後のインターバルではセコンドの伊澤星花がこの動きを称賛していたが、本人は「覚えていない」という。
前戦までの2連勝時は、試合内容をクリアに振り返って話していたが、この日は違った。5分×3Rという未知の領域にも緊張し、「想像以上に疲れてしまって」と漏らしていた。
目を真っ赤に腫らしながら、「分からない」と何度も口にした。プロ格闘家として一戦一戦全力で挑んできたが、この試合への思い入れは今までと全く違っていた。それだけに、言葉よりも先に悔し涙がとめどなくあふれた。
「毎試合を大切にしてきたけど、すごいこの試合に懸けてきたというか……。ここが上に行けるか、まだこの立場なのかっていう分岐点だったと自分は思っていて。『あ、やっぱりまだ上に行けなかった』という思いと、頑張って練習してきたことが、結果に出ていないとみんなに伝わらないと思うから……。COROさんとか星花さんとか、Roys GYMのみんなにいっぱい練習付き合ってもらったのに、結果でお返しできなかったのが、すごい悔しくて」
格闘技の厳しさを、身をもって味わった。佐伯繁代表曰く、勝利したイェジも若くしてプロデビューし、約10年間、苦しい時間を過ごしてきたそうだ。その経験があって、今日の勝利がある。大会終了後まで涙が止まらないほどの悔しい経験は、竹林をさらに強くするはずだ。よりたくましくなって、ケージに戻ってくる彼女の次戦に期待したい。
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