瀧澤謙太、1年ぶり復帰戦で劇的TKO勝利 金網の中で号泣したワケ「最期に頑張っている姿を見せてくれた」
格闘技イベント「DEEP 131 IMPACT」が4日、神奈川・横浜BUNTAIホールで行われた。第9試合目では、瀧澤謙太(31=Fired Up Gym)が雅駿介(32=CAVE)に劇的な3R・TKO勝ちを収めた。試合後、2週間前に愛犬が亡くなったことを告白し、連敗中の1年を振り返った。

休養期間に2つの手術「この試合に向けて」
格闘技イベント「DEEP 131 IMPACT」が4日、神奈川・横浜BUNTAIホールで行われた。第9試合目では、瀧澤謙太(31=Fired Up Gym)が雅駿介(32=CAVE)に劇的な3R・TKO勝ちを収めた。試合後、2週間前に愛犬が亡くなったことを告白し、連敗中の1年を振り返った。
ケージ際に座り込んだ相手にパンチを連打しTKO勝ち。鮮やかなフィニッシュを見せたが、内心は不安ばかりだった。
試合前には愛犬が15歳6か月で亡くなり、減量期はこれまでと全く違う過酷なものとなった。「もう走るために外に出るたびに、一緒に散歩してきた道があったので、泣きながら走ってました」。それでもケージに向かえたのは、愛犬の存在があったから。「最期に頑張っている、本当に強い姿を見せてくれたので。絶対上から見てくれていると思って、気持ちで勝ちたいと思って、気持ちを全開に出しました」と亡き家族に白星を捧げた。
瀧澤は直近の2試合で1R・KO負け。自分ではまだやれると思っていたが周囲が脳へのダメージを心配し、1年以上試合をしてきていない。「本当は試合はちょっと怖かった」と振り返る。
「自分の動きが本当に出せるか分からない、どれぐらいの力で振っていいのか、試合だからって気負いすぎちゃったらダメだなぁとか……そういう試合勘っていうのが全然分かんなかったんです。アップしているときも正解をどう見出していいか分かんなくなっていました」
試合前に葛藤を抱えていた一方で、この1年という休養期間を無駄にはしなかった。
「元々目が0.3ぐらいしかなくて悪かったんですけど、ラゼックという手術をして目を良くしたり。あとは扁桃腺がすぐ腫れて、2か月にいっぺんぐらい高熱を出すレベルだったので、扁桃腺を切ったり。全部この試合に向けて整えてきました」
万全の肉体を作り上げて臨んだ試合は、冷静だった。1Rから相手に右ストレートやカーフキックを当て優勢に。終了間際のグラウンドではトップからグラウンドパンチを連打していた。3Rには雅と打ち合いになりかけたが、カウンターのタックルでテイクダウンしていた。
「レスリングと、元々柔道もちょっとやってたので、レスリング的なシチュエーションもめちゃくちゃ苦手なわけじゃない。ある程度はできるので」
最後は左フックを効かせ、相手が倒れたところにパウンドラッシュ。レフェリーが試合を止めると、体いっぱいに喜びを表現し、最後はグラウンドで泣き崩れた。
大きな悲しみと1年のブランクを乗り越え、見事な完全復活。今後の目標はDEEPでベルトを獲ることだ。「すぐに試合がしたいです」と、早くも次なる戦いへと視線を向けていた。
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