武尊、引退会見で涙 笑顔も記者からの質問で一転「つらいことばかりだった」 ロッタン撃破で「全部チャラに」

元K-1・3階級王者の武尊(34=team VASILEUS)が1日、都内のホテルで現役引退会見を行った。キャリア最終戦となった、先月29日の「ONE SAMURAI 1」でロッタン・ジットムアンノン(28=タイ)に5R・TKO勝利。約14年半に及んだキックボクサー人生に別れを告げた。会見では「つらいことばっかりだった」と語り、涙を流した。

会見で涙を流した武尊【写真:ENCOUNT編集部】
会見で涙を流した武尊【写真:ENCOUNT編集部】

都内のホテルで現役引退会見

 元K-1・3階級王者の武尊(34=team VASILEUS)が1日、都内のホテルで現役引退会見を行った。キャリア最終戦となった、先月29日の「ONE SAMURAI 1」でロッタン・ジットムアンノン(28=タイ)に5R・TKO勝利。約14年半に及んだキックボクサー人生に別れを告げた。会見では「つらいことばっかりだった」と語り、涙を流した。

 スーツ姿で登場した武尊。集まった報道陣から無数のフラッシュを浴びながら笑顔で会見に登壇した。激戦から2日、波瀾万丈の格闘家人生に幕を下ろした男の顔は充実感に溢れていた。

 会見では「いつも試合の日の夜は寝れないんですけど、今回は長くて、アドレナリンの出る量が過去一だった。いまだにアドレナリンが収まらず寝れてないですね」と言及。ロッタンとの激闘を振り返った。

 格闘家ではない自分として初めて過ごした試合翌日は「ちょっとジムに行って、みんなにあいさつしたりして夜は奥さんと2人で、久しぶりにご飯を食べに行きました」と明かした。

 試合直後には妻の川口葵と、抱擁する姿が話題となった。妻からは「生きて帰ってくれてありがとう」と言葉をかけられたと笑顔で語った。

 笑顔で進んだ会見も、現役生活について記者から「一番大変だったこと、つらかった時はいつか」と質問が飛ぶと、一転して言葉に詰まった。「どれか一つっていうのが決めれないぐらい、つらいことばっかりだった。こういう形で終われて、今までつらかったことも全部チャラになった。つらいことがあったからこそ、この最後の試合に勝てた時の喜びとか幸せがある」と少し上を向きながら涙声で語った。

 そして「もう報われすぎなんじゃないかっていうぐらい、今日までやってきてよかった」と力をこめていた。

 2011年にプロデビューした武尊は、「ナチュラル・ボーン・クラッシャー」の異名でファンを魅了。18年には、K-1 WORLD GP史上初となる3階級制覇(スーパー・バンタム級、フェザー級、スーパー・フェザー級)の偉業を達成した。

 23年5月にはアジア最大の格闘技団体「ONE Championship」と契約。先月29日に、かつて1R・KO負けを喫したロッタンとの現役ラストマッチに臨み、激闘の末、5R・TKO勝利をあげて有終の美を飾っていた。

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