【ONE】武尊、引退試合で劇的KOで有終の美! 宿敵ロッタンから4度ダウン…リングに突っ伏して絶叫、男泣き…会場大興奮
メインカードでは元K-1・3階級王者の武尊(34=team VASILEUS)がロッタン・ジットムアンノン(タイ)と対戦し、5R・TKO勝利を収めた。現役最終戦でリベンジを果たし、フライ級暫定王者のベルトを手にした。

「ONE SAMURAI 1」フライ級キックボクシング暫定王座決定戦
「ONE SAMURAI 1」(4月29日・東京・有明アリーナ)ONEフライ級キックボクシング暫定王座決定戦
メインカードでは元K-1・3階級王者の武尊(34=team VASILEUS)がロッタン・ジットムアンノン(タイ)と対戦し、5R・TKO勝利を収めた。現役最終戦でリベンジを果たし、フライ級暫定王者のベルトを手にした。
武尊は慎重だが、楽しそうにニコニコしながら打ち合った。圧をかけるのはこれまでと変わらないが、静かにじっくりと距離を詰めた。ガードをしっかり固め虎視眈々とロッタンの顎を狙った。
距離を詰めてパンチを打つロッタン。武尊はガードの中から隙を見逃さずにカウンターの左フックを打ち、2Rに2度のダウンを奪った。会場からは耳が痛くなるほどの大歓声が起きていた。4Rにはロッタンのボクシングコンビネーションを顔面に被弾する苦しい展開に。それでも終了間際にフックを当て、相手をふらつかせた。
最終5R、武尊は吠えた。表情を変えずに向かってくるロッタンに右ストレートを連続で当てるとダウンを奪う。再開後もふらつくロッタンにパンチを当て、最後はレフェリーが試合を止め、5R・TKO勝ちを収めた。
試合後、武尊はリングに突っ伏して絶叫。さらにコーナーに上がり、最後のムーンサルトを決めた。
有終の美を飾り、号泣した武尊。マイクを握ると「ありがとうございます。海外行って、ONE行って、負けちゃって、みんなの期待を裏切ったけど、今日満員のお客さん集まってくれて本当にありがとうございます!」と感謝した。
悲願のベルト獲得については、「ホッとしました。このベルトとることだけ考えて、数年間毎日やってきた。いろんなケガがあったり、遠回りしましたけど、最後の最後に獲れて本当に感謝。本当なら正規王座に挑戦するベルトですが、引退する僕にこの試合を組んでくれたチャトリに感謝します。みんな僕が引退しても、この格闘技の熱はこれからのファイターにも力になる。どこの団体がすごいとかじゃない。格闘技がすごいんですよ」と呼びかけ、再び大歓声を浴びた。
鳥取県米子市出身の武尊は、2011年にプロデビュー。「ナチュラル・ボーン・クラッシャー」の異名を持ち、闘争本能むき出しの打ち合いでファンを魅了した。15年4月に初代K-1 WORLD GP 55キロ王座を獲得。翌年の16年11月にはK-1 WORLD GP 57.5キロ級の初代王座に輝いた。そして18年にはK-1 WORLD GP史上初となる3階級制覇(スーパー・バンタム級、フェザー級、スーパー・フェザー級)の偉業を達成。「新生K-1」の顔として、日本の格闘技界をけん引してきた。
22年6月の“世紀の一戦”と呼ばれたメガイベント『THE MATCH 2022』では那須川天心と対戦。1Rにはダウンを喫し、判定負け。その後、パニック障害とうつ病であることを告白し休養。同11月にK-1との契約を解除した。
23年4月にONEと契約。24年1月からONEチャンピオンシップに参戦。デビュー戦でいきなりスーパーレック・キアトモー9とフライ級タイトル戦を行ったが判定負けを喫した。この一戦で筋断裂などの重傷を負ったが、同9月に復帰。タン・ジンに2R・KO勝ちを収めた。
昨年3月にはロッタン・ジットムアンノンと対戦し、まさかの1R・KO負け。同11月にデニス・ピューリックと対戦し2R・TKO勝ちを収めると、次戦(今回の試合)での現役引退を表明した。
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