「吉本にいたらできなかった」前会長・大﨑洋氏が語った沖縄国際映画祭の終了と経済効果20億円“文化祭“の意義
「島ぜんぶでお~きな祭 沖縄国際文化祭」が今月25日、26日の両日、沖縄・那覇市の国際通り周辺で開催された。2009年から16年間続いた「沖縄国際映画祭」の後継イベントで、オープニングセレモニーには同県出身の今井絵理子参院議員も駆けつけ、レッドカーペットには中丸雄一、河合郁人、アイドルグループ・CANDY TUNEらが登場。市民や観光客を喜ばせた。終了後、実行委員長を務めた前吉本興業ホールディングス会長の大﨑洋氏と、地元で総合運送会社を経営する副委員長の安里繁信氏に同イベントの意義などを聞いた。

第2回「島ぜんぶでお~きな祭 沖縄国際文化祭」を終えて
「島ぜんぶでお~きな祭 沖縄国際文化祭」が今月25日、26日の両日、沖縄・那覇市の国際通り周辺で開催された。2009年から16年間続いた「沖縄国際映画祭」の後継イベントで、オープニングセレモニーには同県出身の今井絵理子参院議員も駆けつけ、レッドカーペットには中丸雄一、河合郁人、アイドルグループ・CANDY TUNEらが登場。市民や観光客を喜ばせた。終了後、実行委員長を務めた前吉本興業ホールディングス会長の大﨑洋氏と、地元で総合運送会社を経営する副委員長の安里繁信氏に同イベントの意義などを聞いた。
昨年開催の第1回は、来場者が4万5000人で経済効果は20億7043万円。地元観光業者からも「沖縄の文化の振興、観光の活性化の両面で大きな成果を上げた」と評価されたという。仕掛け人は大﨑氏。昨年開催の大阪・関西万博では催事検討会議共同座長として手腕を発揮し、現在は一般社団法人mother ha. ha(マザー・ハハ)の代表理事を務めている。
「僕自身は1人になっても映画祭は続け、17回目をやろうと思っていたんですよ。意地でしょうかね。そんな時、これまで一緒に汗を流してきてくれた沖縄の仲間から『沖縄の人たちは映画祭を楽しみにしていたけど、一方では吉本のお祭りだとも思っていた部分もあった。これからは沖縄県民も参加できるイベントにしませんか』と言われたのです。そこで、吉本主導ではなく、沖縄県民主導の新しい独自のイベントとして、名称も変えて『沖縄国際文化祭』をスタートしたんです」
大﨑氏に提言した県民の1人が安里氏だった。同氏は地元の総合物流会社・シンバホールディングスの会長で、これまでに日本青年会議所会頭や沖縄観光コンベンションビューロー会長なども歴任してきた。
「沖縄ではチャンプルーと言いますが、いろいろなことをごちゃ混ぜにした新しいイベントができないかと言いました。当然、沖縄でやる意義も考えながら、大﨑さんの持っている幅広いネットワークも活用して沖縄発の新しいカルチャーを作ることができたらと思ったのです」
安里氏らの思いも踏まえ、大﨑氏は「沖縄の歴史とか、県民性、あるいは風土といった面から考えていくと芸能、エンタメ産業の島にシフトを移していくことが理想」とし、持論を展開した。
「ここで16年続けてきた映画祭を文化祭に名前を変えてスタートしたことは必然な流れだったと思っているんです。エンタメは環境にも優しいですし、誰もが自由に参加できます。そもそも世界を見渡してもエンタメの島なんて、なかなかないですからね。僕は沖縄の新たな魅力になると確信しているんですよ」
そして、昨年から始まった「沖縄国際文化祭」は、那覇市の国際通りを中心に文化体験施設のてんぶす那覇、桜坂劇場(映画館)、豊崎海浜公園美らSUNビーチで展開。2回目の今回は、日本アカデミー賞で8部門受賞の『宝島』や『木の上の軍隊』といった話題作品を中心に全12本の映画を上映、沖縄41市町村PRショート動画コンテストなども開催した。その他、トークショーやSNS総フォロワー数が500万人超のクリエイター集団「こねこフィルム」とコラボしたショートフィルムの上映などもあった。
メインのプログラムでは国際通りに敷かれた100メートルのレッドカーペットには、デニー玉城沖縄県知事やSPEEDのメンバーで地元人気の高い今井氏、中丸、河合、純烈、CANDY TUNE、実業家で前STARTO ENTERTAINMENT社長の福田淳氏らが登場し、約2000人の聴衆を喜ばせた。
そして、無事に幕を下ろすと大﨑氏は「今回はコンパクトなイベントが実現できて、来場者も楽しめたのではないでしょうか。すでに来年以降についても考えていますが、次回は1日増やして3日間やりたいです」とし、「正直言って、こんなことは吉本にいたらできませんでしたからね、辞めたからできたイベントだとあらためて思います」と実感を込めた。
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