市川團十郎、『リブート』出演秘話を告白「友達と道で会って、出ることになっちゃった」

歌舞伎俳優の市川團十郎が21日、東京・江東区の豊洲市場で行われた『助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)』の「江戸紫の鉢巻(目録)」贈呈式に出席した。

贈呈式に出席した市川團十郎【写真:ENCOUNT編集部】
贈呈式に出席した市川團十郎【写真:ENCOUNT編集部】

『團菊祭五月大歌舞伎』で『助六由縁江戸桜』を上演

 歌舞伎俳優の市川團十郎が21日、東京・江東区の豊洲市場で行われた『助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)』の「江戸紫の鉢巻(目録)」贈呈式に出席した。

 5月歌舞伎座の『團菊祭五月大歌舞伎』夜の部で、成田屋の「歌舞伎十八番」の一つ『助六由縁江戸桜』を上演する。同作は江戸時代に二世市川團十郎が初演して以来、代々受け継ぎ大切に演じられてきた成田屋の家の芸。源氏の宝刀・友切丸(ともきりまる)を探し出すため花川戸の助六(すけろく)という侠客になりすまして吉原に出入りする曽我五郎時致(そがのごろうときむね)は、三浦屋の傾城・揚巻(あげまき)と恋仲となる。吉原で豪遊する意休(いきゅう)という老人が刀を持っていると知った助六が、刀を奪い返すストーリー。

 助六は江戸の美男の代表で、あちこちでけんかを売る暴れん坊。助六の出端(では/※登場シーン)で演奏される河東節は魚河岸の旦那衆がたしなんでいた芸で、今も『助六』上演の折には魚河岸会から何人かが舞台に上がる。そのため『助六由縁江戸桜』では、代々の市川團十郎家の俳優が助六を勤める際に魚河岸にあいさつに行き、旦那衆から舞台で使用する引幕と下駄と鉢巻が贈呈されてきた。現在は助六が締める「江戸紫の鉢巻」が魚河岸会から團十郎家に贈られる。今回も團十郎が豊洲の魚河岸水神社を訪れ、魚河岸会から「江戸紫の鉢巻(目録)」が贈呈された。また成功祈願に一本締めも行われた。

 團十郎は贈呈について、「二代目市川團十郎が『助六』を初演し、江戸の評判を受けて魚河岸さまから鉢巻、当時の蔵前や吉原の方々からは下駄と蛇の目傘をちょうだいし、そういう時代が350年間続いてきました。私が『助六』を上演するたびに、父(十二代目團十郎)が『助六』を上演するたびに、魚河岸さまからいつもこの『江戸紫の鉢巻』を贈呈していただくことが伝統になって参りました」と歴史を説明。「お客さまが、『あの鉢巻は350年も魚河岸さんがくださっているんだ。昔は蛇の目傘と下駄は蔵前と吉原からだったんだ』『河東節は成田屋しか使われないもので、旦那衆がやっているんだ』と興味を持って、『今どういう風にお稽古して、どうやって参加してひとつの演劇ができているのか』を知ってくだされば」と思いをはせた。

『助六由縁江戸桜』について、「この演劇プランは350年前にはかなり新しい、冒険的発想なんですね。江戸の総決算で、お祭り的な要素がある」と語り、「そういったものを昔の形のまま見せるのがこの『助六由縁江戸桜』。2026年の今、十三代目の團十郎が新しく作る場合、どうするか。古典にフォーカスした時間の中で、お客さまがそれを楽しんでもらえることが一番大事かなと思っています」と意気込んだ。

 今回、同演目の口上は、13歳の息子・市川新之助が勤める。團十郎は「昨日もお稽古しましたけど、今、声変わりしてるので」と明かし、「彼自身、今までの幼少期の声と変わっている段階で、完成されてない、耳が慣れてない中でやっていくことへのジレンマがあります。声変わりがなるべく違和感ないように、どの場所でどうやるのかを、昨日もずっと(稽古で)やっていました」と語った。

 新之助の成長ぶりを聞かれると、「何も成長してないんですけど……」と言いつつも、「背が伸びましたね。このぐらい(自身の肩あたりを指す)ありますよ。この中にももう(背が)抜かれている人はいるかな」と報道陣を見渡した。美男子の助六にちなみ、新之助への「カッコイイ男の伝授」について問われると、「あいつはまぁ、顔もいいですし。放っておいたら、カッコよくなりそう(笑)」と笑顔を見せた。「私の時代のカッコいいと、彼の時代のカッコいいは全然違うと思うので、彼は“彼のカッコイイ”を追求していけるんじゃないかなと思って見守っています」と父目線で語った。

 3月には、鈴木亮平主演のTBS日曜劇場『リブート』に大物政治家・真北弥一役として特別出演し話題に。「あれはたまたま、『リブート』に出ていた友達と道で会って、『何でも出るよ』って言ったら出ることになっちゃった」と告白。その友達というのが、弥一の弟で監察官の真北正親を演じた伊藤英明だったといい、「彼の方が年上なんですけど、僕が『お兄ちゃん』ということで。まぁ、別に大丈夫かなと(笑)」と出演のきっかけを振り返った。

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