寝ていただけで「人生終わってた」 部屋でモバイルバッテリーが突如炎上…「防ぎようがない」恐怖の体験談

家で寝ていたら、「モバイルバッテリーが突然発火した」。恐怖の緊急事態に見舞われた。充電もしていない。端末への給電もしていない。ただ部屋に置いてあっただけなのに、いきなり異変が生じたのだ。電車内でのモバイルバッテリーが原因とみられる発火事故のニュースが相次ぐ中で、家庭内での火災リスクも浮き彫りに。自力で消火したという当事者に詳細を聞いた。

モバイルバッテリーが自宅で突然発火【写真:本人提供】
モバイルバッテリーが自宅で突然発火【写真:本人提供】

充電も給電もしていない「置いていただけ」

 家で寝ていたら、「モバイルバッテリーが突然発火した」。恐怖の緊急事態に見舞われた。充電もしていない。端末への給電もしていない。ただ部屋に置いてあっただけなのに、いきなり異変が生じたのだ。電車内でのモバイルバッテリーが原因とみられる発火事故のニュースが相次ぐ中で、家庭内での火災リスクも浮き彫りに。自力で消火したという当事者に詳細を聞いた。

 真っ黒こげのモバイルバッテリーの燃えかす。保管のため使っていた紙製の箱も焼け焦げている。

「これ自宅に誰も居ない時に起きてたら、人生終わってたよ…。試合観に行ってる最中だったら…と思うとゾッとする。最小限の被害でよかった…」

 プロ野球とBリーグを中心としたスポーツ観戦が趣味のさらね(@Sarane_BGL)さんは、衝撃の火災についてXで報告した。

 保管していたモバイルバッテリーは、栄養ドリンクの箱の中に、3個を縦に並べた状態で置いていた。また、バッテリーが膨張していて破棄予定だったもう1つ別の個体も箱に入れていた。

 今年3月初旬、就寝中の朝5時過ぎに、突然の悲劇が訪れた。「寝ていた時、寝ぼけていたので詳細は覚えてませんが、物音というか光というか、何か騒がしいな? と思って横を見たら、バッテリーから火が上がっていました」。

 急いで飛び起き、家族に知らせた。桶に水を入れて持ってきてもらい、2杯をかけたところでほぼ鎮火した。念のため3杯目もかけ、再発火を恐れてバッテリーをそのまま風呂場へ移動。119番通報した。「当時は冷静さを失っていたので水をかけました。今回はひとまずそれで鎮火しました」。

 被害は、モバイルバッテリー4個、近くに置いていた書類1枚と野球ボール1つが焦げ、カーテンが少し溶けた程度で済んだ。一歩間違えれば、大変な事態だった。

 破棄予定のバッテリーについては「燃え残り方を見た消防の方は『これが発火したとは考えにくい』と言っていました」。3個並べていたもののうち、燃えたと思われる個体は、2021年~22頃に購入。海外製だという。「燃えた個体自体には全く前兆や異常はありませんでした。自宅での就寝時充電専用として使っていました。ここ最近は落としてないですし、たぶん落下経験はないと思います」。直近にUSB給電で100%まで充電して、箱の中に置いていたとのことだ。

 火災直後は放心状態だった。「なんてツイてないんだろうと思っていましたが、事後に振り返った時に、家にいない時にもしも発火してたら全財産もコレクションも失うし、周りも巻き込んでとんでもないことになっていたと思うと、不幸中の幸いだったかなと」。

 その一方で、釈然としない思いも抱えている。「経年劣化が原因とは思われるものの、こういったケースで万が一、甚大(じんだい)な被害が出たとしても、メーカー側には恐らくほとんど責任が生じないのかと思うと、少し理解に苦しむところは正直あります」と胸中を明かす。

「防火用品の中に保管し直さないといけないな、と思っています」

 投稿は拡散し、反響を呼んだ。「え、怖すぎる 家にあるやつ全部捨てたくなってきた…」「これは本当に恐ろしい体験ですね…。誰も家にいない時に起きてたらと思うとゾッとします」「これ、ほんと他人事じゃないですよね」「使ってないのに発火するなんて防ぎようがない!!怖い!!」など、驚がくと不安の声が次々と寄せられた。

 中には、自身の経験を語るユーザーも。「私も燃えたことがあり、匂いで気づきましたが、、本当に、留守の時に充電はしてはいけません」「私もこないだ燃えましたぁ! まじ1分遅かったら燃え広がって死ぬとこですよねぇえ!」といったリアルな体験談が続いた。

 普段から気を付けていたのに、想定外の事態だった。「以前から『バッテリー使用時に発火する可能性』はシミュレーションしてたので、充電時や給電時は気を配ってましたが、ただ置いてあるだけでも発火するのは想定してなかったので、バッテリーが存在する以上は安全はないんだな、と思いました」。今回の件を踏まえて、モバイルバッテリーの所持数を最小限の2つにすることをマイルールとして決め、外出する時には「常に携帯」を徹底している。

 ただ、考えれば考えるほど、リスクを見つけてしまう。「家の奥の押し入れや収納エリアの中には、バッテリーが入りっぱなしの携帯ゲーム機であったり、過去に購入したものの使わなかったキャラクターグッズのモバイルバッテリーが複数あります。それらも下手をすると発火する可能性があるのかもしれない、と思うと、不安で仕方ありません。急いでまとめて防火用品の中に保管し直さないといけないな、と思っています。この火災に遭う直前に電車内での発火の話題をちょうど見たのと、少し前には飛行機内への持ち込み規制が厳しくなる方針であるという話題も見て、『そんなに燃える物なのか?』『そこまでする必要あるのかな?』とひとごとのように見てましたが、まさか自分の身に降りかかるとは思ってもみませんでした」と実感を込める。

 改めて、自宅内のどこにどれだけモバイルバッテリーを置いているのか、状態や安全性を確認することもリスクを回避する手段になるだろう。これからより一層注意を払うようにするといい、「ポストへの誰かの反応で見ましたが、モバイルバッテリーを誰しもが持っているのが当たり前なご時世なので、まさにランダムな時限爆弾を誰しもが家に置いていたり、持ち歩いていると思うと、非常に怖いです」と話している。

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