真矢さん逝去後、LUNA SEA初公演「絶対、ここにいる」 涙誘った演奏映像…4人と代役・淳士で繋いだ“止まらない”

ロックバンド・LUNA SEAが12日、東京・有明アリーナでドラムス・真矢さん(享年56)の逝去後、初のライブを開催した。同公演は、ギタリスト・SUGIZOによる交通事故で延期になった昨年12月23日の「LUNATIC X’MAS 2025 有明アリーナ公演」の振替公演。真矢さんも復活を期していたステージだった。それはかなわなかったが、メンバーは故人との約束「LUNA SEAを止めない」を守り、約1万2000人を前に約3時間、真矢さんを思いながら17曲の音を奏でた。

真矢さんの逝去後、初のライブを開催
真矢さんの逝去後、初のライブを開催

1万2000人を前に、3時間で17曲

 ロックバンド・LUNA SEAが12日、東京・有明アリーナでドラムス・真矢さん(享年56)の逝去後、初のライブを開催した。同公演は、ギタリスト・SUGIZOによる交通事故で延期になった昨年12月23日の「LUNATIC X’MAS 2025 有明アリーナ公演」の振替公演。真矢さんも復活を期していたステージだった。それはかなわなかったが、メンバーは故人との約束「LUNA SEAを止めない」を守り、約1万2000人を前に約3時間、真矢さんを思いながら17曲の音を奏でた。

 定刻になり、ライブは真矢さんやメンバーのメモリアル動画からスタートした。ステージ上には今回、サポートで入っているドラム・淳士の横に真矢さんのドラムセットも設置された。昨年の12月23日、「LUNATIC X’MAS 2025 有明アリーナ公演」で真矢さんが叩こうとしていたセットは、これまでのPearl社製からYAMAHA社製に変わっていた。デビュー当時に使用していたのがYAMAHA社製で、真矢さんの代名詞となった回転ドラムも同社製。文字通り、原点回帰の演出だった。

 真矢さんによるメッセージ「LUNA SEAは止まってほしくない。決して止まらない。みんな愛してるよ」が流れた後、淳士のドラムから『UP TO YOU』が始まり、『Dejavu』へと続いた。

 最初のMCでは、ボーカルのRYUICHIが「いろいろな思いがあるけど、今日は真ちゃんとの約束があったので、ライブをすることにしました」。ギターのSUGIZOは「ご心配とご迷惑をおかけしました。すいませんでした」と自身のことを謝罪し、「今日は盛大な復活の狼煙になる日だったんだけど……。でも、真矢、ここにいるから。やつはにぎやかなことが好きだから、今日は真矢が一番喜ぶことをしましょう。ド派手にいきましょう。皆さん」と強く呼びかけた。

 その後、『MILLENNIUM』『Sweetest Come Again』『inside you』『gravity』『absorb』が披露され、前半が終了。25分のインターバルを挟んだ後半は、真矢さんのドラムソロから始まった。生前の映像だが、観客はまるでステージ上にいるような感覚にさせる演出。真矢さんがあおり、シンバルを鳴らした後に観客が「真矢~」と繰り返す光景、真矢さんの決め文句「お前ら、最高にかっこいいぜ~」も再現された。天国にいるはずの真矢さんとの一体感。涙を流しながら、その時を刻んだ観客も多くいた。

 続けてRYUICHIが「本当に真矢のソロは最高だね。今夜は盛り上がった方が、真矢が喜ぶと思うんで、みんな、盛り上がっていきましょうか~。行けるか~、行けるか~。行けるか~」とあおり、『ROSIER』ではベースのJが「行くぞ!真矢」と叫んでマイクを投げるパフォーマンス。11曲目の『 I for You』を披露した後には、RYUICHIが淳士を紹介した。

「結構、無茶なスケジュールを調整してくれて、ここに立ってくれています。真矢くんの指名ってこともあるんだけど、本人が『俺が叩かないでどうするんだ』と思ってくれているから」

 SIAM SHADEのドラムス・淳士は、真矢さんが昨年9月に大腸がんおよび脳腫瘍で闘病していることを公表した際、「代役」として指名されていた。それだけの実力と信頼関係を築いている証しだが、この日は真矢さんへの思いがあふれて度々、目を赤くしていた。

 それに気づいたRYUICHIは「まだ、号泣すんなよ。もらい泣きするから」と制し、前を向いた。続けて「真矢くんといると、毎日が笑顔でした。長いツアーの間でも冗談を言い合って、そういう時間を大切にするムードメーカーでした」と回顧。「そこは、淳士はまだ足りないかもだけど、いきなり(ムードメーカーに)なられても俺らに突っ込まれるだけだから」と笑わせつつ、再び「献花式に3万人もそうだけど、ドラムスで世界一の人気者だと思います」と真矢さんに思いをはせた。

5.29、真矢さんの地元から新たな全国ツアー

 アンコールに入ると、他にメンバーそれぞれが真矢さんへの思いを語った。

RYUICHI「今にも起きてきそうな優しい顔だったからね。今日もいろんなことがあったけど、ずっと支えてくれているのかなと思いました。絶対喜んでるよ。ありがとう」

J「絶対、ここにいるよ。どこかで見ている。実際、真矢くんが旅立ってから何も手につかなくて、心の置きどころをずっと探してる感じだったけど、今日、見つかったね。やっぱり、みんなと一緒に盛り上がるライブ、ここが俺の心の置き場所なんだって」

INORAN「どれだけ真矢くんがみんなに愛されていたか、LUNA SEAが愛されていたかを教えてくれました…。お笑い担当がいなくなっちゃったので、僕が継がなきゃいけないと感じなんですけど、精進して頑張ります」

SUGIZO「俺たちより先に逝っちゃいやがって、冗談じゃないよ。今日は怖かったです。事故の後だし、真矢はいないし…。でも、いつものように真矢はいます。真矢と一緒にこれからも全力で突っ走っていこうと思います」

 ダブルアンコールでは、この日のためにスタジオでドラムを叩く真矢さんの映像が公開された。「めっちゃいいね!」と声を弾ませ、音を確認する元気な姿だった。生き生きとした表情、力強い演奏が、再び観客の涙を誘った。それを見終えると、RYUICHIは「ここに置いてあるんだけど、このドラムを叩くのを楽しみにしていたんだよね。人生、魂、全てを懸けてドラムを叩いていたドラマー」と実感を込めた。

 ラストは『HOLY KNIGHT』。あらためて、真矢さんがドラムを演奏する映像が映し出され、その前でオレンジ髪の淳士が自身の音を奏でた。他の4人も最後の力を振り絞った。終了すると、5月29日、真矢さんの出身地である神奈川・秦野市から始まる22都市33公演の全国ツアー開催が映像で発表された。

 そして、RYUICHIは「真矢くんは、1曲でもいい、1フレーズだけでもいい、必ず叩きに戻るから。俺たち4人もその思いを抱いて、どの会場でも想像を超える、リミットを超える瞬間をみんなに届けたいと思います。過去最強のツアーにしたいと思います」と約束した。

 最後にRYUICHIは、サポートメンバーの淳士を呼び寄せた。胸がいっぱいになって涙する淳士とも手をつなぎ、最後に5人そろって両手を挙げて観客に「LUNA SEAは止まらない」をアピールし、3時間公演の幕を閉じた。

<セットリスト>
M1. UP TO YOU
M2. Dejavu
M3. MILLENNIUM
M4. Sweetest Come Again
M5. inside you
M6. Gravity
M7. Absorb
M8. Metamorphosis
M9. G.
M10. IN SILENCE
M11. I for You
M12. BLACK AND BLUE
M13. ROSIER
M14. TONIGHT
M15. LUCA
M16. WISH
M17. HOLY KNIGHT

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