続編はもうない? 突然の最終回を迎えたマンガ3選

漫画ではさまざまな事情から突然終わりを迎えて読者を唖然とさせる作品がある。なかには、あまりに唐突すぎて最終回から数十年経った今でも、続編が望まれる作品も少なくない。

さまざまな理由で続編が出ていない漫画作品を紹介(写真はイメージ)【写真:写真AC】
さまざまな理由で続編が出ていない漫画作品を紹介(写真はイメージ)【写真:写真AC】

これから…というところで最終回を迎えた漫画作品

 漫画ではさまざまな事情から突然終わりを迎えて読者を唖然とさせる作品がある。なかには、あまりに唐突すぎて最終回から数十年経った今でも、続編が望まれる作品も少なくない。

(※以下、ネタバレとなる記述があります)

 突然最終回を迎えた作品の代表格といえば、『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載していた『SLAM DUNK』(作:井上雄彦)だろう。連載終了から約30年経つ今でも、ファンから続編を望む声があがっている。

 主人公の桜木花道が所属する湘北高校は、インターハイ2回戦目で高校王者の山王工業に死力を尽くして勝利する。しかし、3回戦目は描かれず、全てを出し尽くした湘北がボロ負けしたことが文章で説明された。その後は、登場人物たちの後日談が描かれ、山王戦でケガを負った花道がリハビリに向かう途中で「天才ですから」と言い放つところで本作は幕を閉じる。

『週刊少年ジャンプ』本誌に最終回が掲載されたときには「第一部完」と記載があったことで、多くの読者が二部の連載を待ち望んでいた。しかし、単行本では「第一部完」の表記がなくなり、今なお二部の発表はされていない。

 本作を愛するファンからは、いまだに「今でも第二部を待ち続けている」などの温かい声が寄せられている。

 続編の望みがある一方、続きを望めないのが『月刊ドラゴンエイジ』(KADOKAWA)で連載していた『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』(原作:佐藤大輔/作画:佐藤ショウジ)だ。本作は、突如「殺人病」に感染したゾンビのような「奴ら」が現れ、平和な日常が一変するサバイバル漫画である。高い人気を誇る作品だが、連載当初から休載が多いことで知られていた。

 そんな同作は高校生の主人公・小室孝たちが、さまざまな修羅場をくぐり抜けて、ヒロインの1人である宮本麗の母親と合流したところで長期休載に入る。その後、一度は連載を再開したものの、すぐに再度長期休載に入り、約4年後に原作を務める佐藤大輔さんが亡くなったことで未完の作品となった。

 海外からの人気が高く、続きを望む声も多いが、佐藤大輔さんのこだわりや思いの丈を知っているだけに迂闊には手を出せないと、作画を務める佐藤ショウジ氏がコメントしている。アニメ化もされた人気作品だが、残念ながら連載再開は望めないだろう。

 最後は『ニセコイ』を手がけた古味直志氏の連載デビュー作品『ダブルアーツ』だ。同作は未知の奇病「トロイ」が蔓延する世界を舞台に、トロイの患者を治療するエルーとトロイに感染しないキリが、トロイの無い世界を目指すストーリーである。古味直志氏が小学生の頃から構想を温めた渾身の作品だが、残念ながら早期で連載終了となり、多くの謎を残したまま最終回を迎えた。

 連載終了の原因は判明していないが、ファンの間では同作の連載時期に人気作品が多かったことが原因だと推測されている。確かに同作が連載していた当時は、『アイシールド21』や『銀魂』など多くの人気作品が連載されていた。しかし、根強くファンから愛されている作品であり、連載終了から約18年経った今でも「ジャンプで連載再開してほしいのはダブルアーツ」「ダブルアーツの続きが見たい。こんなにワクワクした作品はない」と、続きを待ち望む声があがっている。

 作者の逝去や連載当時の環境など、さまざまな要因から突然最終回を迎えてしまう作品は多い。しかし、過酷な状況で手がけてくれた作品だからこそ、作者へのリスペクトは忘れてはならない。

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