安田章大&のん、映画『平行と垂直』でW主演 安田は企画から参加…自閉スペクトラム症の兄役「メッセージを届けたい」
SUPER EIGHTの安田章大と、俳優ののんがダブル主演を務める映画『平行と垂直』が、8月28日に公開されることが13日、発表された。本作は安田が“作品のメッセージを届けたい”と、初めて企画から参加した作品となる。

自閉スペクトラム症(ASD)の専門家に監修を仰ぎ制作
SUPER EIGHTの安田章大と、俳優ののんがダブル主演を務める映画『平行と垂直』が、8月28日に公開されることが13日、発表された。本作は安田が“作品のメッセージを届けたい”と、初めて企画から参加した作品となる。
本作は、劇団ふくふくやを主宰し女優としても活躍する山野海のオリジナル脚本に感銘を受けた安田が、旧知の佐藤現プロデューサーに「これを映画化できないだろうか?」と持ち込んだことから企画が始動。映画『かぞくのひけつ』や『毎日かあさん』を手掛けた小林聖太郎監督も共鳴し、自閉スペクトラム症(ASD)の専門家に監修を仰ぎながら約2年をかけて脚本を練り、企画の実現にこぎつけた。
物語は、自閉スペクトラム症(ASD)の兄・大貴(安田)と、カウンセラーとして働きながら兄を支えてきた妹・希(のん)の姿を描くヒューマンドラマ。希の結婚話をきっかけに、2人がこれまでの歩みとこれからの人生に向き合う姿が映し出される。安田は役作りにあたり、専門家のレクチャーや教育機関での交流を通じてASDへの理解を深め、のんも実際に障がいのあるきょうだいを持つカウンセラーから話を聞くなど、真摯に役に向き合った。
ダブル主演の2人のほか、伊島空、高山トモヒロ、谷村美月、福田転球、芦川誠、早織、久保田磨希、河野咲良、髙田幸季、武藤凪、神野三鈴、菅原大吉が出演する。
安田章大「いったい誰が定めた普通なのでしょうか」
出演者と監督のコメントは下記の通り。
○安田章大
「この映画、“平行と垂直”は自閉症の大貴と定型発達の希、そんな兄妹の微々たる成長物語であり その2人と関わる人々が心に棲まわせる寛大、辛辣、はたまた無関心というあらゆる本音たちと共に生きていく物語です。人は必死に生きていこうとすればする程たくさんの否定と肯定、そして無視に出逢います。
僕は日々生きていてこう思うことが多々あります。ただ病名が付いていて診断されただけで、定型発達の方の中には変わった表現者もいて、自閉症の方の中にも何ら変わりない表現者もいる。どんな人も伝えたいことをしっかり思考を巡らせ持っていて何より気持ちが動いている。ただ、表現することや伝達することが不得手なだけ。少し時間がかかってしまったりするだけ。
街中では誰かがこんなことを口にします。“普通は~……”。いったい誰が定めた普通なのでしょうか。僕が感じるにこうです。“誰かが言う普通は、とある誰かにとっては異常”“誰かが言う異常は、とある誰かにとっては普通”
意見を持つことも時に大事、しかし、それ以上に大事にする必要があることは“自分の中にはまだ存在してくれてなかった言動に対する受動力”です。すると、新たな存在の種が芽生えます。そして繋がり合えた同志は確実に世界が和みます。その一つひとつが大きな気づきを世界に産み落とします。僕たちって急な成長を望みたがるし、望まれます。誰だってアゴあげ息切らして必死に息吸って吐いて懸命に生きてます。だけど生きる速度は“人、それぞれ”。生まれ落ち方が少しずつ違っただけで。なのに、偏見という名の“安心材料になる普通”で判断しがちに感じています。
今日、日が明けてまた今日また日が明けてまたしても今日。僕たちは毎日微々たる成長しかないかもしれないけれど誰かが誰かにおもいやりを持って生きてくれるだけでどれだけ心強くあったかくて、泣けてくるか。忘れないでください。『味方だよ。』“平行と垂直”から少しでも伝播することの願いを込めて」
○のん
「脚本を読んだ時、大貴と希の一生懸命に生きる姿が思い浮かんで、胸が締め付けられました。参加できて、本当にうれしく思います。社会に溶け込んで生きていく上で何を頼りに自分を支えるのか。希は、何を支えにしているのか。安田さんには感謝の気持ちでいっぱいです。大貴が素晴らしくて、毎日感動していました。安田さんのおかげで、希としてカメラの前に立てた気がします。たくさんの方にこの物語が届きますように」
○小林聖太郎監督
「山野海さんによるオリジナルシナリオ『平行と垂直』と出会ったのは2年前のことでした。企画を立ち上げた安田章大さんと原案・脚本の山野海さん、プロデューサーの佐藤現さんとの4人で初顔合わせの日、いつの間にかそれぞれの生い立ちや心の内を吐き出し合ったあの時間が、その後のホン作りの核になったと思います。人生にめったに訪れない不思議で豊かな時間でした。
世界はますます余裕をなくし相互扶助から遠ざかっていくばかりですが、人の善性を『偽善』だと大声で糾弾する『ホンネ』の荒波に呑まれるがままに『(経済的に)役立つものにしか存在意義はない』と嘯(うそぶ)くのはもうたくさんです。さまざまな困難を抱えた人と人とが、葛藤を抱えたり小競り合いを繰り返しながらも共に歩むことができるよう、この作品がその一助となればこの上ない幸せです。『行く先を海とさだめし しづくかな(成石平四郎)』」
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