杉咲花、約4年ぶりの日テレ連ドラ出演 今泉力哉監督と再タッグで主演「この座組でやれることをたまらなく思う」
俳優の杉咲花が、来年1月14日からスタートする日本テレビ系連続ドラマ『冬のなんかさ、春のなんかね』(水曜午後10時)で主演を務めることが1日に発表された。監督・脚本は今泉力哉氏が務める。

演じるのはヒロインの土田文菜
俳優の杉咲花が、来年1月14日からスタートする日本テレビ系連続ドラマ『冬のなんかさ、春のなんかね』(水曜午後10時)で主演を務めることが1日に発表された。監督・脚本は今泉力哉氏が務める。
杉咲が演じるのは、土田文菜(つちだ・あやな)、27歳。小説家としてこれまでに2冊の小説を出版し、現在3冊目を執筆中で、執筆以外に、普段は古着屋でアルバイトをしている。現在、恋人はいるが、さまざまな過去の恋愛体験が影響して、いつからか“きちんと人を好きになること”、“きちんと向き合うこと”を避けてしまっている。今の恋人と真剣に向き合うために、文菜はこれまでの恋愛を振り返っていく。
本作は、杉咲演じる主人公・土田文菜がこれまでに経験してきたさまざまな別れや叶わなかった恋などから、人を好きになることにどこか怖れを抱いていて、「大切な人とはつきあわないほうがいいのではないか?」「そもそも恋愛とはなんなのか?」などと逡巡しながらも前に進んでいくドラマとなっている。
主人公・文菜の現在の恋との向き合い方を描く上で、学生時代の恋人から今の恋人に至るまでの、それぞれの人と過ごした時間やその時々の恋愛感情も丁寧に描かれていく。どこまで自分は純粋で、まっすぐ人と向き合ってつきあっていたのだろう。どこからちょっとずつ曖昧になっていったのだろう。文菜の恋愛軸を形成した男性たちとは――。
恋愛映画の旗手・今泉氏がオリジナル脚本を書き下ろし、日本テレビ系はもちろんのこと、GP帯ドラマで初監督を務める。今泉と杉咲は、『杉咲花の撮休』(2023年2月~3月/WOWOWプライムほか)で、今泉が第2話の監督、第3話の監督・脚本を手掛けた。杉咲の日本テレビ系ドラマ出演は「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」(21年10月~12月)以来となる。
主演を務める杉咲のコメントは以下の通り。
――今泉力哉監督の脚本を読んだ感想を教えてください。
「言ってしまえば、とりたてて大きな事件が起きたり、登場人物が成長するようなこともあまりない物語なんです。でも、何気ない人と人とのやりとりの中で流れる『間』とか、小さな心の機微にも、思いやりや切なさがある。あまりドラマにならないような、シーンとシーンの間にきっと繰り広げられているであろうささやかな瞬間ばかりが描かれていて。今泉監督らしい細やかな視点の優しさに筋肉がゆるまって、ふぅ、と息を吐きました」
――主人公・土田文菜はどんな人ですか? どのように演じていきたいですか?
「文菜は、人を好きになるということから少し距離を取ってしまう自分自身について、葛藤したり、思考を繰り返したりしながら、真剣に生きている人です。もしかすると文菜の行動は、共感からは離れるものかもしれません。ですが、時間の有限性であったり、どんな出会いにも別れが付きまとうことに対して、深い寂しさを感じてしまう感度の高さに、私は惹かれています。文菜という人物を本当に実在する人のように観てもらえるように、ただそこにいられたらいいなと思います」
――本作の好きなポイントは?
「一言の失敗も許されないような緊張感が張り詰めたこの時代に、自分の意思を持ったり、気持ちを伝えるということは、なんだか高いハードルがある気がします。そんな中で、悩み、失敗や反省もしながら、自分なりの答えを見つけ出していこうとする登場人物たちに、勇気をもらっています」
――視聴者の皆さんへ、メッセージをお願いします。
「この座組で連続ドラマをやれることをたまらなく思っています。恋愛をするひと、しないひと。恋愛がよくわからないひと、したくないひと。自分という人間をいまも探しているひと。人の数だけ、いろんないろんな生き方があって。多様な登場人物たちに、自分や家族や友達の姿を見つけだしてもらえるような作品にできたらいいなと思います。だらっと息抜きしながら観てもらえるように、私たちも気を楽にしながら、心を込めたいと思っています」
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