俳優の阿部サダヲが主演を務め、松たか子が共演するテレビ朝日系連続ドラマ『しあわせな結婚』（木曜午後9時）。クランクアップを迎えたことが28日、発表された。

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　本作は、昨年それぞれが国民的大ヒットドラマを手がけた脚本家・大石静氏と主演・阿部が再びタッグを組み、ヒロインに松を迎えた完全オリジナルのホームドラマ。令和のマリッジ・サスペンスとして、“究極の夫婦愛”をテーマに描かれる。

　豪華キャスト陣による緊張感あふれる人間ドラマと先の読めないストーリー展開が話題を呼び、第1話の見逃し配信数はテレビ朝日系木曜ドラマ史上最速で100万回を突破。その後も快進撃は続き、第6話までの見逃し再生数は累計1600万回を超えている（TVer DATA MARKETINGにて算出期間：7月17日～8月24日）。

　物語は、スター弁護士・原田幸太郎（阿部）が、入院先の病院で出会った鈴木ネルラ（松）と電撃結婚を果たすことから幕を開ける。ネルラの家族が暮らすマンションでの新婚生活が始まるが、ネルラには15年前の殺人事件に関わった過去があった。刑事・黒川竜司（杉野遥亮）の執念により事件は再捜査され、ネルラの記憶が少しずつよみがえる中で、レオ（板垣李光人）以外にもう1人の弟・五守の存在や、布勢（玉置玲央）が過去にレオの誘拐を偽装していたという事実も明かされた。さらに、前回放送された第6話では、叔父・考（岡部たかし）が警察に出頭するという衝撃の展開も描かれた。

　そんな中、28日に放送される第7話を前に、阿部と松がついに撮影を終えた。クランクアップを迎えたのは、夫婦2人きりのラストシーン。無事に撮影を終えた阿部は、「本当に終わったのか……まだポッドキャストなのか、スピンオフなのか、まだまだやらされそうで（笑）。本当にちゃんと終わったのか確認したいですね。本当に終わりなんですよね!?　松さんと一緒に終われてうれしかったです」と語った。共演した松について「松さんは表情がいっぱいあるので、“怒っているのか？”という謎の表情に戸惑うのも楽しかったです」と振り返った。

　一方、松も「寂しいけれど、ホッとした気持ちが強いです。阿部さんと一緒のシーンで終われたのはすごく幸せなことだと思いました」と語り、「『阿部さんがいてくれてよかった』と思うシーンや時間が何度もあったので、楽しかったです。“説明できても説明したくない”という、ちょっとした音や、何かで感じよう、理解しようと思わせてくれて助けられたときが何度もあり、感謝しております」と感謝の思いを明かした。

　2人のコメント全文は以下の通り。

○阿部サダヲ

「本当に終わったのか……まだポッドキャストなのか、スピンオフなのか、まだまだやらされそうで（笑）。本当にちゃんと終わったのか確認したいですね。本当に終わりなんですよね!?　松さんと一緒に終われてうれしかったです。そして、ネルラは面白いですよね。松さんは表情がいっぱいあるので、“怒っているのか？”という謎の表情に戸惑うのも楽しかったです。ただ『ネルラ』って言いにくいんですよね……モノローグがあるんですけど、だいたい『ネルラ』で引っかかっちゃうんです。でもネルラ、レオ、五守って覚えやすくて面白いですよね。むしろ原田幸太郎の方が覚えづらいです（笑）。松さんとは、相談とかはしていないですが、ずっとありがたかったです。最初の方は迷いながらやっていたので、松さんと演じられてよかったです」

○松たか子

「寂しいけれど、ホッとした気持ちが強いです。阿部さんと一緒のシーンで終われたのはすごく幸せなことだと思いました。『しあわせな結婚』は、各キャラクターに大石さんの息を感じるというか。幸太郎さんも大石さんに見えるし、寛さんも大石さんに見えるし、ネルラも大石さん。でも最終回に近づくにつれて、大石さんが描くキャラクターと、私たちが演じてきたムードが混ざっていくのが、連続ドラマならではだな、と思い、難しいんですが面白いなと思いました。また、阿部さんがいてくれてよかったと思うシーンや時間が何度もあったので、楽しかったです。“説明できても説明したくない”という……ちょっとした音や、何かで感じよう、理解しようと思わせてくれて助けられたときが何度もあり、感謝しております」