豆腐プロレスの衝撃から3年。「AKB48」でプロレスの魅力にとりつかれたメンバーがいる。「チームK」に所属する19歳の長友彩海だ。癒やし系ユニット「Honey Harmony(ハニーハーモニー)」のメンバーとしても活動し、次世代選抜メンバーとして音楽番組にも出演。王道アイドルの印象が強い彼女が、プロレスに触れたことで起こった変化とは。リモートインタビューで長友の“制御不能なプロレス愛”に迫った。

――プロレスを観るようになったきっかけを教えてください。

「空手をしていた弟と父の影響で、小さい頃から格闘技を見る習慣があり、父が新日本プロレスの試合をテレビで見ていました。AKB48のプロレスをテーマにしたドラマ『豆腐プロレス』(テレビ朝日、2017年)が放送され、リアルイベントが開催される際、追加出演メンバーを決めるオーディションがありました。その時はプロレスが好きというよりは、ひとつのチャンスとして参加したのですが、勉強のためにプロレスの動画を見ていて、そこからドハマりしました」

――初めての会場生観戦は、昨年12月19日に行われた新日本プロレスの後楽園ホール大会ということですが、実際に会場で見たプロレスはいかがでしたか。

「どこかAKB48に似ている部分があると感じました。私はグループ加入前、AKB48のコンサートをファンとして会場で見ていたのですが、会場に入った瞬間のワクワク感、座席に座った瞬間のドキドキする気持ち、イベントが終わって電車に乗っても興奮が収まらない感じが似ていて、昔自分が味わった気持ちと一緒だなって思いました」

――“プロレスの聖地”と言われる後楽園ホールの熱気はどう感じましたか。

「プロレスが大好きな方に囲まれて観戦する試合というのは、自宅で見るのとは全く違いました。普段、私はアイドルとしてファンの方から声援を送っていただいていますが、プロレスを観戦する時は私も応援する立場で、選手の皆さんに声援を送って、やっぱり似ている部分があると思いました。全試合が終わった瞬間、明日も行きたい！　という気持ちになりました(笑)」