野呂佳代、芸能界引退を考えた過去 踏みとどまった存在に感謝「誰よりも一緒にいてくれた」
俳優の野呂佳代が27日、フジテレビ系『ザ・共通テン!』(金曜午後8時)に出演。アイドルグループ時代に芸能界を引退しようとした過去と、それを引き止めてくれた存在を明かした。

『ザ・共通テン!』で回想
俳優の野呂佳代が27日、フジテレビ系『ザ・共通テン!』(金曜午後8時)に出演。アイドルグループ時代に芸能界を引退しようとした過去と、それを引き止めてくれた存在を明かした。
野呂は2006年、応募総数約1万2000人の中からAKB48の2期生としてデビューした。同期には大島優子がいるなど、当時のグループは人気メンバーが勢ぞろい。野呂は1stシングル以降、1度も選抜入りできず、デビューから3年後にはSDN48に移籍した。
このSDN48は、AKB48で結果を出せなかった20歳以上のメンバーが中心。そんな中でも野呂はキャプテンながら選抜落ちを繰り返し、SDN48自体もわずか2年で解散した。
当時について野呂は「本当に仕事がなくて、つらすぎて……」と回想。昼間は中学3年生から生活を共にした愛犬・桃香と海に行き、夜はSDN48の公演といった日々だったそうで、「泣いてる時とかは、(桃香が)寄り添ってくれてました。誰よりも一緒にいてくれたかもしれないです」と語った。
野呂は「仕事が一番で、芸能界で売れたい、活躍したいっていうのが一番だったので。それでもかなわないところがやっぱり芸能界なわけで……」と発言。「全然売れてなくて、やめようと思って。友達と遊ぶことも楽しいな……とか、いろいろ考えた」と明かし、「そのちょっと前におばあちゃんが亡くなったんですね。そういうのも重なっちゃって、すっごいきつかった」と回想した。
そんな状況を救ってくれたのが、16年以上連れ添った桃香。野呂は「てんかんを持っていて、桃香ちゃんが。ちょっとずつ弱ってきて、腫瘍もあって。最後はお母さんに『ちょっと危ないかも』って言われて家に帰って……」と述べると、「その時、桃香ちゃんがすごい力を振り絞って立って歩こうとしてた姿にすごい勇気をもらうというか、逆に。ここまで生命力あるのがすごいなと思って。生きる力みたいなものを最後まで見せてもらった」と振り返った。
続けて、野呂は「やめてもいいけど、これだと普通にやめてった人と同じになっちゃうな」と感じていたことを告白。「家族も支えてくれて、桃香ちゃんも支えてくれて……みたいな状況を、どこかでモノにしたいっていうのがあったかもしれないです」と思い返し、「支えてくれたのに何もできてないじゃないか……みたいな。返せるものがない。もうちょっと頑張ってみるか……の余力になったかもしれないです」と家族と愛犬の存在に感謝した。
