初めて訪れた大阪・関西万博で、“緊急事態”に巻き込まれた。雨の日の観光で、真っ白のお気に入りのTシャツに、茶色いしみが……。万博のシンボルとなる建築物「大屋根リング」で、悲劇に見舞われてしまった。それでも、めげることなく、華麗なる洗濯術を駆使して、白さを取り戻した。SNSで話題を集めたハプニングについて、投稿者に聞いた。

「なんで誰も濡れた大屋根リングは色移りするって教えてくれなかったん………」

　白いTシャツの肩部分に、水が垂れた後のように、茶色いしみが広がっている。大屋根リングの下で撮影された1枚だ。

　投稿者は、じょーたく（@jo_taku150）さん。関西出身で、現在は関東に住む30代の会社員だ。この日は妻と初めて万博を訪れたという。

「最初は妻の服に茶色いしみが付いていることに気付き、その後自分の服の汚れに気付きました。恐らくイタリア館の待機列で待つ間に大屋根リングの柱に寄りかかった際に付着したものと思われます。さらに、傘や眼鏡にも茶色い水滴の汚れが付着していることにも気付きました。妻の服のしみは、寄りかかったものではなく滴った跡だと考えています」と当日の様子を語る。

　とんだ災難。「汚れたのがまだ到着して間もなく、お気に入りのシャツであったため落ち込みました。水道で流して少し落ちましたが完全に落とすことは諦めました。この日は朝から激しい雨が降っていたため、このような天気の際は、どこか特定の場所で茶色い汚れが上から滴ったり、柱沿いに垂れている可能性が高いので、注意した方がいいと思いました」。雨の日の注意点について見つめ直したという。

　じょーたくさんは、へこたれない。家に帰って、2種類の洗剤を使って、洗濯。意地を示した。「まずはワイドハイター（しみ抜き）でこすり洗いをしましたが、汚れが強い部分は落ちなかったため、オキシクリーンでつけ置きをしたらきれいに落ちました」。見事に、ほぼほぼ洗い落とすことに成功したのだ。

　投稿は、9万件のいいね、1.1万件のリポストを集める大反響。Tシャツのビフォーアフターも話題になっており、「そんなことあるんですか!?!?」「色移りするんだ」「え 施工大丈夫かこのリング……」「ライフハックの詰め合わせや」「まさかの結果やね」など、驚きの声が続出している。また、「万博染め……雅やん」「すいません、笑っちゃいけないかもしれないんですが、ツボってしまいました」「雨の日注意だね笑」「もうこれは記念に　万博染め と、作品にしてTシャツ額縁に入れて飾るとか」と、爆笑も誘った。

　思わぬ事態に遭遇し、まさかの大バズり。じょーたくさんは「当初は笑えるネタとして投稿したのですが、反響があって驚きました。心配してくださる方、常識だとおっしゃる方、よく見るバズったポストの反応だなと。万博側に対しての苦情のように捉えた方もいましたが、私は非常に楽しく満足してしみのことは途中から忘れていました（笑）」。万博旅行を満喫したとのことだ。