国分太一が起こした事案は非公開 かえって想像を膨らませ…本人会見もない対応で良かったのか【記者コラム】
TOKIOの国分太一が複数のコンプライアンス違反によって日本テレビ系『ザ!鉄腕!DASH!!』(日曜午後7時)を降板したことを巡り、日本テレビの福田博之社長が20日、東京・汐留の同局で記者会見を行った。しかし、国分が起こした事案については「プライバシー保護優先」を理由に一切明かさなかった。TOKIO側は、国分の「無期限活動休止」を代表取締役・城島茂の署名付きで発表。しかし、事案には触れず、会見もなかった。果たしてこれで良かったのか……。現場の記者、中継を見ていた視聴者の間で高まる不満を踏まえ、この対応を考察する。

元TOKIOメンバー・山口達也氏は謝罪会見で「失言」
TOKIOの国分太一が複数のコンプライアンス違反によって日本テレビ系『ザ!鉄腕!DASH!!』(日曜午後7時)を降板したことを巡り、日本テレビの福田博之社長が20日、東京・汐留の同局で記者会見を行った。しかし、国分が起こした事案については「プライバシー保護優先」を理由に一切明かさなかった。TOKIO側は、国分の「無期限活動休止」を代表取締役・城島茂の署名付きで発表。しかし、事案には触れず、会見もなかった。果たしてこれで良かったのか……。現場の記者、中継を見ていた視聴者の間で高まる不満を踏まえ、この対応を考察する。(取材・文=柳田通斉)
1時間30分に渡る記者会見。福田社長は国分が起こしたコンプライアンス違反事案について、「プライバシーを再優先に配慮した結果なので、申し上げられません」と繰り返した。「被害者がいるのか」と問われても「それも申し上げられない」と回答を拒んだ。
一方で、自身が5月27日に事案を知った際の感想として、「覚知した瞬間に(国分の)降板は考えました」と回答。「重大な事案ととらえているか」の問いには「そうです」と即答した。そして、「通報があったの時点では一人でしたが、(調査して)関わった人は結果的に複数人と分かりました」とし、国分による複数回にわたるコンプライアンス違反を把握した経緯を明かした。
これだけでかなりの想像が膨らんでしまう。ネット上でもさまざまな臆測が飛んでいる。それは時がたっても続き、国分につきまい、イメージ回復は難しくなるだろう。くしくも、TOKIOのメンバーだった山口達也氏は2018年2月、女性に対しての不祥事を起こした際に謝罪会見で「もし、待っていてくれる場所が、私の席がそこにあるのであれば」と発言。「謹慎する前から復帰を考える発言はない」と猛批判にあった。その教訓があるからこそ、国分は「将来の復帰」をイメージできない対応に留めたのか……。
確かにどんな事案でも、被害者が特定されることはよくない。ただ、それを避けるような形で国分自身が猛省を表明する場がないと、自分の時間を費やしてTOKIOや国分を応援してきたファンは、とてもやり切れないのではないか。
関係者によると「現状、記者会見は考えていない」。今後の予定も「未定」となっており、国分はこのまま自分の口で語らずに表舞台から離れていくのか……。そうならば、事案が特定されている中居正広氏の対応と同じになる。そうした状況も含めて国分は今、何を考えているのか。それを知りたい。
