NHK連続テレビ小説『あんぱん』（月～土曜午前8時）の第58回が18日に放送され、岩男（濱尾ノリタカ）と中国人少年・リン（渋谷そらじ）の衝撃的な展開が描かれた。SNSでは、2人の名前の由来にまつわる考察が盛り上がりを見せている。

　本作は俳優・今田美桜が主人公・若松のぶを、北村匠海が柳井嵩を演じ、漫画家・やなせたかしさんと妻・暢さんをモデルに戦前から戦後の激動の時代を生き抜く夫婦を描く物語。

（※以下、ドラマの内容に関する記述があります）

　第58回の終盤では、岩男が自分になついていた中国の男児・リンに対し、「お前は便衣だと疑われている。スパイのことだ」と言い、別れを告げた。2人は抱き合い、リンは中国語で「さようなら」とポツリ。そして日本語で「イワオサン」と告げた直後、眼光の鋭い表情に一変した。その後、銃声がすると撃たれて倒れている岩男の姿が映し出された。ラスト1分では八木（妻夫木聡）が逃げた子どもを捜すと、銃を持ったリンを発見するシーンが描かれた。

　衝撃的な展開に、SNSでは「これはきつい」「うそだろ」「しんど過ぎる」とショックを受ける声が上がった。一方で、「『チリンのすず』のチリンとウォー？」と名前の由来を考察する声も。『チリンのすず』とは、やなせさんが手掛けた絵本で、主人公の子羊・チリンが母羊を殺した狼のウォーに弟子入りし、復讐（ふくしゅう）をする物語だ。

　リンと岩男、チリンとウォーをなぞらえるような展開とともに、『チリンのすず』が原作のアニメ映画『チリンの鈴』が24日深夜0時からEテレで放送されるとあって、視聴者からは「やっぱりチリンのすずじゃねぇか」「岩男の名前の由来はチリンのすずのウォーだったか」「まんまじゃん」「名前からして察してたけどそりゃないよ」などの声が上がっていた。