「お一人様50個まで」…551の豚まんの購入制限が話題 担当者が明かす苦悩「本当はいくらでも買ってくださいと」
関西のおみやげとして高い人気を誇るのが、551蓬莱(大阪・大阪市)の豚まんだ。おなじみのCMで知られる名店であり、出張や旅行などはもちろん、店の前を通りかかった際に購入する人も多い。そんななか、551蓬莱大阪空港南ターミナル店に掲示された“購入制限”の貼り紙が、SNSで話題を呼んでいる。同社に掲出の経緯と背景を聞いた。

50個の注文には対応可能も「ちょっとびっくり」
関西のおみやげとして高い人気を誇るのが、551蓬莱(大阪・大阪市)の豚まんだ。おなじみのCMで知られる名店であり、出張や旅行などはもちろん、店の前を通りかかった際に購入する人も多い。そんななか、551蓬莱大阪空港南ターミナル店に掲示された“購入制限”の貼り紙が、SNSで話題を呼んでいる。同社に掲出の経緯と背景を聞いた。
4月21日、SNSに投稿された1枚の写真。「お客様へご案内 多くのお客様に公平にご購入いただけるよう、ご協力をお願いいたします」と書かれたメッセージの下には、「豚まんのご購入は、お一人様50個までとさせていただきます」「お一人様で同日複数回のご購入もお断りさせていただきます」という驚きの文言がつづられている。
1人50個という上限に、SNS上では「そんないらんwww」「持って帰るのも大変そう」「部活の差し入れかw」「551の豚まんは美味いからしゃーない」「551なら50個買うやつ居るよ」「空港で前の人に50個も豚まん買われたら、飛行機乗り遅れそう」「うちも最高40個は買ったような」「昔270個を頼んだ事あります」などさまざまな意見が寄せられている。
同社の広報担当者は一連の反響について、「びっくりしたと同時に、お客様の『たくさん買いたい』という思いは大変ありがたいことでありながら、それを制限してしまっていることにすごく申し訳ない思いがあります」と複雑な思いを口にする。
掲出された具体的な時期は「コロナ禍以降、ここ数年ではないか」と担当者。「同店では実際に、お客様から『飛行機には何個までは乗せられますか』と聞かれたこともあり、また当該店舗だけでなく、『買えるだけ買いたい』とお申し出をいただくこともあります。しかし、551の豚まんは1つ1つ手作業で作っており、一度に大量にご購入されてしまうと他のお客様が買えなくなってしまう可能性もある。私たちも本当はいくらでも買ってくださいと言いたいところですが、やむを得ず制限を設けさせていただいております」と事情を明かす。
それにしても50個とは、あまりにも多すぎるような気もする。上限を50個とした理由について、担当者は「10個、20個では、実際に買っていかれるお客様も大勢いらっしゃいます。多くの方がご購入できるよう、おおよその目安として50個という個数を設定しております。また、一度に作れる量の限界もあるため、店舗とも相談して決めております」と説明。実際の注文数も踏まえた上で、現実的なラインを設定しているという。予約なしでの50個の注文は「ちょっとびっくりはするかもしれません」としつつも、提供自体は可能だという。
他店舗でも同様に購入制限をかけているケースもあるといい、今後も様子を見ながら都度対応していくという。担当者は「購入制限を設けなくても店舗が回るような状態であれば、その店舗の状況に応じて解除する場合もあります。逆に、需要が高まる時期などでは、今より少ない上限を設けさせていただくこともあるかもしれません」と話している。
