立憲・野田代表、討論会での石破首相に痛烈皮肉 「批判ばっかり」「どっちが野党か分かりません」

東京都議会議員選挙が13日に公示され、大田区から出馬する新人で立憲民主党公認の桶屋誠人候補が蒲田駅で演説を行った。演説には同党の野田佳彦代表も駆け付け、新人候補にエールを送った。

新人候補の応援に駆け付けた立憲民主党の野田佳彦代表【写真:ENCOUNT編集部】
新人候補の応援に駆け付けた立憲民主党の野田佳彦代表【写真:ENCOUNT編集部】

29歳の新人候補を支援

 東京都議会議員選挙が13日に公示され、大田区から出馬する新人で立憲民主党公認の桶屋誠人候補が蒲田駅で演説を行った。演説には同党の野田佳彦代表も駆け付け、新人候補にエールを送った。

 29歳の桶屋氏は、両親の離婚によってネグレクト(育児放棄)にあった過去を持ち、「児童養護施設、おじいちゃん、おばあちゃんと公営住宅の生活を経験しました。そんな私だからこそ、当事者だったからこそ、人の痛みに寄り添える。生活都市・東京を取り戻す、この物価高から皆さんの生活を守り抜く」と、初当選に向け声をあげた。

 その後マイクを握った野田代表は「自民党や都民ファーストや公明党や小池さんに物を言えない人たちが増えたって、こうした税金の無駄遣いを正すことはできません」「東京都で立憲民主党、躍進をさせてください。緊張感で都政を作り出そうじゃありませんか。これは参院選に向けても躍進につながります」と訴えた。

 また、11日に行われた“ナイター討論”を踏まえ、「石破さんと物価高の問題をやったけれども、物価高対策について何をやろうという答えが全くありませんでした。危機感がなさすぎる」と石破茂首相の回答を批判。立憲民主党が掲げる、税制改正までの1人2万円の食卓応援給付金については「単なるバラマキではありません」とした上で、「全然ないんですよ、アイデアが。我々のアイデアには批判ばっかりする。どっちが野党か分かりませんでしたね」と石破首相の姿勢に言及した。

 さらに、都の物価高対策についても「東京都も何もないですね。東京都、物価高対策なんかやってますか。東京23区で消費者物価指数3.6ですよ。東京都の暮らしがこの実情ですよ。こんな時にプロジェクションマッピングなんかやっている場合ですか。全然有効じゃないでしょ」と指摘。昨年9月、小池百合子都知事がお台場に約26億4000万円をかけ、世界最大級の規模の噴水「ODAIBAファウンテン(仮称)」を整備すると発表したことについては「お台場で150メートルの噴水をやって何の意味があるんですか。26億円もお金かかるんですよ。これこそ無駄遣いじゃありませんか」と訴えた。

 大田区は他に、いずれも現職で日本維新の会の松田龍典氏、日本共産党の藤田綾子氏、公明党の玉川英俊氏、勝亦聡氏、無所属の鈴木章浩氏、森愛氏、いずれも新人で自民党の湯本良太郎氏、都民ファーストの会の荻野稔氏、国民民主党の福井悠太氏、参政党の最上佳則氏、再生の道の加藤哲雄氏、山下興一氏、自治労と自治労連から国民を守る党の越智寛之氏、諸派の原忠信氏、無所属の大和行男氏が立候補している。投開票は22日。

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