俳優の上白石萌音が5日、都内で行われた韓国映画『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』（6月13日日本公開）の舞台あいさつ付きプレミア上映会に、キム・ゴウン、ノ・サンヒョン、イ・オニ監督とともに出席。同イベントのMCを務め、作品や演技について深掘りしたトークを展開した。

　本作は、他人の目を気にせず自由奔放に生きるジェヒ（キム・ゴウン）と、ゲイであることを隠し孤独に生きるフンス（ノ・サンヒョン）という正反対の2人が出会い、同居したことから始まる「自分らしい生き方」を見つける物語を描く。

　ステージに登壇し「本日の司会を務めさせていただきます上白石萌音と申します」とあいさつすると、観客から拍手とどよめきの声が起き、「実は私、みなさまより一足お先に映画を拝見して、いたく感銘を受けた観客の1人です。いろいろなご縁が重なって、今日、司会というお役目を仰せつかりました。よろしくお願いいたします」と笑顔を見せた。

　また、本作の紹介や、観客へのお願いをしっかり伝え、登壇者の3人を呼び込んだ上白石は、「この作品は主人公2人の20歳からの13年間を描いていますが、お三方ご自身はそれぞれ、どんな20代を過ごされましたか？」と台本に書かれた質問をし、キム・ゴウンは「私の20代は、まず一生懸命、大学に通っていました。誠実に大学に通って模範的な学生として頑張っていました。そのあと、22歳でデビューしてからは、みなさんにも見ていただいた作品にも出演したような、そんな姿をお見せできるように頑張っていました」と回答。

　これに、上白石は「大学に通われていた20歳の頃とジェヒを比べていかがですか？」と台本を見ずに追及し、「ジェヒほど遊べなかった」と打ち明けたキム・ゴウンに、「じゃあ（劇中で）擬似体験されたようなところもあったんですね」とさらに深掘りするなど、完璧にMCをこなした。

　そして、滞りなくイベントを進行し終え、登壇者の3人を見送ると、上白石は「お三方の温かいお人柄の詰まった時間でしたが、その温かさがスクリーンにも映っているような映画になっています。余韻とともに、このあとの映画をご覧いただいて、そしてぜひ感想をSNSで共有していただければと思います」と観客に呼びかけ、今後のイベントの告知やパンフレットの情報を伝えるなど、最後まで抜かりなくMCを務め、笑顔でステージを降りた。